2008年8月アーカイブ

(by paco)このところ、世界スケールの話が多めなので、身近な話を書きたいなと思い、やっぱり料理ネタかなと、久しぶりに書いてみることにします。

僕の料理は、いわゆる「男の料理」ではなく、家庭の「シュフの料理」なので、ごく普通の献立をごく普通の食材を使い、短時間でつくって、おいしく食べる、と言うものです。どこの家庭でも普通にやっていることを、男の僕がやっているという点だけが、ちょっと違うところです。

結婚当初、というより、それ以前から、僕が料理をしてきたのですが、理由は単純で、ぼくの方が料理がうまく、速かったからでした。

僕と妻は結婚まで8年ぐらい付き合っていたので、その間、あちこち旅行に行ったりもしてきて、途中からは経済性と親密感で貸別荘によく行っていました。20代のカップルが貸別荘を借りて小さなキッチンで、さてどうしようかというシーンなんですが、一緒に近くのスーパーマーケットに買い物に行き、食材を選び、献立を考え、別荘に戻ってご飯を作ろう、となるわけです。まあ、ままごとの延長みたいなものですね。

(by paco)ちょっと前に映画「闇の子供たち」をみて心を打たれたので、同じ監督の前作「亡国のイージス」のDVDのリユース商品を買ってみてみました。事前に、あちこちのサイトを覗いて、評判を読んでみたのですが、あまりよい評価はなく、「原作の方がずっといい」「スペクタクル映画としては、ハリウッドとのさが見えてしまって見るに堪えない」とか、酷評と言ってもいいような内容が多く、「あまり期待しないで見ておこう」ということで、さらっと見ることにしました。

で、見てみると、これがなかなかよいエンターテイメントです。いろいろと突っ込みどころはあるし、原作は読んでいないので、どちらがいいかもわからないのですが、映画単独で楽しめるかと言えば、僕はけっこう楽しめました。

確かにハリウッド映画と比べればちゃちですが、そもそもカネのかけ方が大学生バンドととメジャーレーベルぐらい違うわけで、比べるぐらいなら見るな、という感じですね。

2005年の映画なので、まだ未定ない人はあまり興味は無し、と考え、ネタバレを承知で以下、書いていくので、これから見てみたいという人は、映画を見てから読んでください。

(by paco)今週は夏休み週ということで、コミトンはお休みさせていただきます。といいつつ、何もないのもさびしいので、北京オリンピックについて少し書いてみます。

テロや大気汚染など、いろいろ心配されたオリンピックですが、無事に開会し、競技が進行しています。そんな中、中国の広州在住のyukiさんから、開会式のレポートが届きました。yukiさんは生粋の日本人、でも中国在住歴が長く、いったんは日本で仕事に就きつつも、中国への思いやまず、現地採用の日本人として、日本企業で仕事をする道を選んだ若い日本女性です。

北京がオリンピックの開催地に選ばれたとき、中国にいて、中国人と一緒にオリンピックを開けることを喜んだ彼女は、その後、日本にいる期間を経て、「やっぱりオリンピックを中国人と一緒に、中国で迎えたい」という思いもあり、中国に仕事を探して、戻りました。そして迎えた開会式でした。

このレポートを読んで、中国は「クジラ」のようなものかもしれない、と感じました。

「クジラは、人間と同じ哺乳動物として、等身大に見られたことはない」と言われます。古代、クジラは人を喰う地獄の使者として描かれ、恐れられました。小説「白鯨」のエイハブ船長は、クジラを求めて大海原を航海しましたが、恐怖の対象だからこそ、その恐れがクジラを求め、狙うエイハブ船長が人の代表的なヒーローとして描かれるわけです。その後、19世紀になると、文明が大きく進歩して、蒸気船からディーゼル船が造られ、大きく、強くなった船は鯨を容易に捕まえることができるようになりました。こうなると人間は、クジラを「鯨油」をとる「材料」としか見なくなり、巨大な鯨を捕まえては、油だけとって、あとの肉も骨も、大量に海に捨てられることになりました。鯨油は、エンジンや武器の潤滑油として圧倒的な高性能を示しために、文明に欠かせない資源として大量に捕らえられました。油以外に利用もせずに使い捨てになったという点で、クジラは今度は経緯もないも感じられない使い捨ての対象になったのです。その後、1970年代になると捕鯨の時代が突然終わって、今はクジラはウォッチングや観光の対象になり、ようやく等身大の生き物としての生態が研究され、多くの人に共有されるようになってきました。

(by paco)5月(2008年)から、プラスグループで環境経営の支援を行っているのですが、その一環として、環境経営の考え方をコアメンバーと議論し、考える下地づくりを行っています。

ちなみにプラスグループの環境経営は、決して劣っているわけではありません。しかし個々の戦術は採られていても、グループ全体の戦略性については、まだやるべきことが多く、この課題をクリアすべく、協力しているところです。

8月8日のミーティングで行ったディスカッションは、なかなか興味深いものだったので、今回のコミトンはこれを再現してみようと思います。

テーマは、「企業内環境税とは何か、その意味と価値」です。

まず、短い記事を20名ほどのメンバー(社内の部署で環境面を担当する代表者)に読んでもらった上で、以下のイシューについてディスカッションを始めました。あなたも、まず読んでみてください。

(1)京大のアプローチについて、わからないことを相互ディスカッションしてください。
 - なぜ、学内環境税という方法を選んだのか?
 - ほかの選択肢と比べて、どこがいいのか?
(2)プラスグループでも、この方法は有効だと思いますか?
 - 京大との共通点は?
(3)「グループ内環境税」導入の検討チームが作られ、あなたがメンバーのひとりに抜擢されました。あなたはどのような姿勢(戦略)で、チームの議論に臨みますか?
(4)もしプラグループ全体にこの方法が導入されたら、あなたは何をしますか?
 - 「グループ内環境税」以上に、うまく温暖化対策が進む方法があれば、提案してください。

(by paco)リクルートの人気フリーペーパー「R25」の「先読み力」の特集で取材を受けて、顔写真入りで登場したのが先々週。何人かの方に「みました」といわれて、さすがの媒体力とびっくり。ほかの雑誌ではなかなか気づかれないのです。

「先見力強化ノート」という著書もあるので、それでは僕なりの先見力で未来予測をしてみましょうと思い立ち、ちょっとがんばって書いてみます。外れたら恥ずかしいなあ(^^;)


●原油価格

まず最初は、原油価格。去年、2007年の年初は確か40ドル台で安定していた原油価格が、去年の春から上がりはじめ、今年のはじめには90ドル、さらに140ドルを超える高値になった後、やや下落して120ドル台というのが最近の動向です。

日本は原油の大輸入国であり、原油価格が高くなっていいことは何もないので、少しでも下がってほしいというところですが、今後はどうなるでしょうか。

ここまでの値上がりについては、いくつか仮説があり、ピークオイルについては以前コミトンでも取り上げて、検証しました。世界の油田の埋蔵量はどこもピークを打っていて、増産が難しく、今後は採取にコストがかかるようになるので、これを受けて値段が上がっていくのだという説です。