2008年9月アーカイブ

(by paco)今週は、日本が、そして世界がクルマ離れに向かいつつある、ということを書いてみます。今回のテーマは、支えるデータが少なく、あいまいなところも多いのですが、大きなトレンドは見て取れるようになったので、書いてみることにしました。

クルマ離れを感じる大きな理由のひとつは、学生?20代の若い世代、特に男性が、クルマ離れをはじめて、その傾向が顕著だという点です。大学生と話していると、クルマを持っている人がとても少なくなっていると感じます。まあ、大学生ですから、クルマを持つことは昔から難しかったのですが、そもそもクルマを持ちたいという気持ちそのものが希薄になっているのです。

特徴的なのは、「デートカー」という概念がなくなっているという点です。僕が学生だった80年代から90年代のバブル、そしてその後の時代ぐらいまでは、クルマを持っていることは男子が女子をデートに誘うために、ある程度効果がありました。バイクに乗る男子も多かったのですが、流行女子の親はバイクの危険だといって止めることが多く、それに対応して、クルマならまだ安心という考えがあったようです。デートの定番である海や高原に行くにもクルマは機動力があるし、雰囲気が盛り上がればそのままラブホのパーキングに滑り込むことも可能ということで、無理をしてもクルマを買うという雰囲気がありました。プレリュードやソアラ、シルビアといったクーペモデルがデートカーとして売れていたし、その上位車種としてのアウディやBMWが女子をくどく特効薬と見なされていたのが、90年代前半でした。

(by paco)昨年から、横浜市の環境政策の立案に審議委員として関わっているのですが、その中で出ている議論や意見から、CO2を削減するための社会的な方法、いわゆる低炭素社会の形について、示してみたいと思います。

ちまたでは「地球温暖化を防ぐために」と称して、「あなたにもできること」である、レジ袋をもらわないとか、冷暖房の温度設定を最適にするとかという話が出てきます。しかし、コミトンの読者ならおおよそおわかりの通り、その程度のことをやっても、低炭素社会はまったく実現されません。たとえば日本が使う原油の中で、レジ袋をつくるのに使われる分は全体のコンマ数パーセントであり、全廃できたとしても、その程度のインパクトしかありません。冷暖房温度を最適にしても、エアコンの消費電力自体は最大20?50パーセント程度減る可能性がありますが、そんなことをするより、エアコンのフィルターの清掃を確実に行うこと、エアコン自体を最新型に交換する方がずっと効果があります。また家庭内のエネルギー消費に占める割合などから考えれば、やはり効果は限定的です。

では、なぜそういった行動が提唱されるのかと言えば、まさに「あなたもできること」だからであって、市民1人ができることの限界を、図らずも提示していることでもあるのです。もちろん、やらないよりはやった方がいいに決まっています。しかし、やったからといって、問題は解決しないということははっきりしています。

では低炭素社会の実現は夢のまた夢なのかと言えば、そんなことはありません。ちゃんとやり方はあります。

(by paco)もう少し料理ネタを続けます。今週は、具体的につくる料理について書いてみます。

僕の料理は基本的にシュフの料理なので、今日ある食材でどうやって食事を作るかというアプローチです。普通、男の休日料理なら、つくるものを決めて、ねらいを定めて買いに行って、ということをするわけですが、シュフはそんなヒマはありませんf(^^;)。おなかをすかせたひな鳥(娘)に、タイミングよく食べさせなければならないし、カロリーオーバー気味の僕と、少食の妻という、なかなか利害が一致しない3人が共通して満足できる料理にしなければなりません。しかも、食材は今冷蔵庫ときっちの引き出しにあるだけです。

僕の場合、今、冷蔵庫に何が入っているか、おおよそ頭に入っている状態です。ちなみに、今これを書いている瞬間には、たとえば野菜室に入っているのは、葉物はモロヘイヤ、ほうれん草、なす、ネギ、レタス、ピーマン、キュウリ、トマト。根菜類は、ジャガイモ、にんじん、大根がちょっと。お楽しみの落花生、それにショウガやニンニク、というところでしょうか。1?2品、記憶落ちがあるかもしれませんが、だいたいこんなところです。野菜室の中身は、葉物系、根菜類、サラダ系にだいたい分類して頭に入れています。

(by paco)前回に引き続き、料理ネタを続けます。前回の最後に、包丁の話を書きました。そんなわけで、まず道具の話を。

出刃包丁は、イサキをよくさばくようになって、自分で買いました。そうしたら、叔母が柳包丁(刺身用の長い包丁)をくれまして、なぜ長いかというと、3枚におろした身を、一気に引いて切り分けるために長いのです。生の魚の身は柔らかいので、刃を前後に往復させて切ると、身が崩れやすいのです。押して切れば身がつぶれてしまうし、刃の切れ味ですーっと切り落としていきたいので、あまり下方向には力を入れずに、刃の切れ味と自重で切れていくのがいい。そうなると、長い刃が必要で、柳包丁という形が生まれたのですね。出刃も柳も、家庭にあるとかなり野蛮な感じですが、こういう葉ものの切れ味は、ちょっと男の料理っぽくて好きです。

とはいえ、こんな刃物を使うのは、ごくまれ。ふだんは、逆に小さな包丁を愛用しています。僕はもともと手が小さいので、大きな包丁は握りにくいと思っていたので、あるとき、ペティナイフを買ってみました(リンク先の中程「藤次郎 粉末ハイス鋼割込(口金付)シリーズの135mm」を使っています)。よく「果物ナイフ」として売られているような形とサイズで、刃渡りは10?15?ほど、牛刀型(刃先がとがっている)の洋包丁ですが、小さいので野蛮な感じはしません