(by paco)今週のテーマは、アルバイトです。コミトンの読者は、いわゆる正社員で働いているか、自分で独立して仕事をしている人が多いかもしれませんが、世の中を見回すと、雇用の中心は製しゃんからアルバイトや契約社員など、不定期雇用に移っています。以前はフリーターという、アルバイトで働く人たちは「定職に就かない人々」という点で、個人の考え方に疑問を投げかける見方や、社会的な雇用システムを変えなくてはと考えるなど、いずれにしても「できれば減らしたい、なんとかしたい」というニュアンスが強かったと思います。
でも、現実には、正社員以外の雇用形態で働く人は確実に増え続け、採用全体では、企業から見てもワーカーから見ても、なくてはならないものになっています。「フリーターの増加」を心配する人も、自分の会社がアルバイトや派遣など、正社員以外の雇用者がいなければ、動かないことを知っているはずです。
最近の調査では、企業の側は、アルバイターに期待することと正社員に期待することに、基本的な違いはないという結果が出ています。特に地方の中堅企業では、アルバイターに商品開発や市場開拓を任せるということも珍しくなく、企業からの期待感は高まるばかりです。
確かにアルバイトの中には、より高度な仕事やマネジメント階層への仕事のグレードアップなど、まったく織り込んでいない作業員的なものもたくさんあります。でもそれと同時に、将来はさまざまな発展の余地があるアルバイト採用も、多くなってきているのです。