2010年9月アーカイブ

(by paco)今週は趣味の写真ネタです。

去年の夏にフィルムカメラに回帰して、いろいろ撮ってきました。コミトンでも、3回書いているので、その続きになります。

421古いカメラでモノクロ写真を楽しむ
441フィルムカメラからみえる、理性と感性の間
450オークションを使いこなす豊かさ

携帯についているカメラが1000万画素を越え、コンパクトデジカメは笑顔認識とか、失敗のないきれいな写真が撮れるものが、10000円台で普通に買えるようになりました。手軽にきれいな写真が撮れるデジタル機器がこれだけあるのに、いったい何で、いまさらフィルムなの?という疑問もあると思います、というよりは、僕自身が、それがよくわからなくて、とり続けてきた1年でした。

去年の8月から、取ったフィルムは36枚撮りで125本、毎月ほぼ10本ずつ(360カット)とっている計算になります。ちなみに、デジタル写真も撮っているので、毎月600?1500カットぐらいの写真を撮っています。

カメラも、この1年でたくさん買い、たくさん売りました。

フィルム一眼レフ→PENTAX MX、ME、ME Super、Olympus OM-2n
フィルムコンパクト→Opympus XA、Rollei35、Rollei35 SE
レンジファインダ→Voigtlandar BESSA R2、BESSA R2A
レンズもいろいろ買い、いろいろ売りました。

(by paco)今週は、少子化について考える。

先日、小さな食事会があり、そこに来ていた若い女性から、「少子化は、どうすればいいと思いますか?」と聞かれた。その質問をきっかけに話したことを、まとめてみる。

ところで、あなたならこの質問にどのように話をするだろうか。もちろん、論理的に話をするべきなのはいうまでもない。

考え、話すときに、まずしなければならないことは、イシューの特定だ。

「少子化は、どうすればいいと思いますか?」

と聞かれているので、これが相手のイシューになり、聞かれた僕は、このイシューに答えるメッセージを出すことが期待されている。しかし、イシューが間違っていれば、いくら考えても意味がない。

僕が最初に話したのは、イシューを変えることだった。

「少子化って問題なのかな?」

少子化が問題ではないとしたら、どうするかを考えても、意味がない。

「あなたは、なぜ少子化が問題だと思っているんだろう?」」

自分が高齢になったときに支えてくれる人がいないと困るから。

(by paco)今日は9月11日。2001年9月11日の同時多発テロから9年経過した。だいぶ昔の話になり、若い読者の中には、そもそもこの事件がどれほどの衝撃を与えたかを知らない人も増えてきている。何しろ、今年企業に入った新入社員世代は、2001年にはやっと中学生になったぐらいで、世界で起きることなど、本当に遠く感じられる時期に起きたことなのだ。

あの日から、何が変わったのか、このタイミングで振り返っておきたい。

2001年9月11日。この日、僕は申し込んでいた人間ドックを受けに区役所に行った。サクサク終わって、家に戻ろうとしたときに、猛烈な雨になっていて、台風が来ていたのだと思う。かんたんにやみそうにはなかったし、交通機関が近い場所でもなかったので、あきらめて濡れて帰ることにした。まさにバケツをひっくり返したような雨、という天気で、服が濡れるだけでなく、プールで泳いで目を開けているような感じで、はっきり見えないほどの雨。ただ、季節柄寒くなるようなことはなく、どこまで濡れるんだろうと、下着の中にも流れる雨水をおもしろがりながら、20分ほど歩いて家までたどり着き、そのまま風呂場に飛び込んだところを妻にパパラッチされた。写真が色あせずにハードディスクに残っている。

そんな夏の終わりの1日の夜、NHKのニュースを見ていると、予定されていたニューヨークからの中継がはじまった。と思ったら、映った映像はWTC(World Trade Center)に1機目が突っ込み、ビルから白煙を上げている映像で、当時ニューヨーク支局長だった手島特派員が映っていた。ちょうどWTCを背景にして、金融か何かのレポートをするところだったのが、そのままテロの映像になったのだった。おかげで、期せずしてNHKは2機とも突っ込むところを中継で放送することになった。

(by paco)ハーバード大学のサンデル教授による「白熱授業--正義の話をしよう」は、本とtv番組ですっかり有名になった。哲学を学び、<おとなの社会科>をやっていると僕としても気になるところなので、番組と本を少しかじってみたところで、それについて書いてみようと思う。

資料として、「授業を誌上で再現」と銘打った記事を使う。

サンデル教授の進め方は、最初に短時間でレクチャーでテーマと主要な概念を紹介し、その後は1000人はいる教室で、次々に学生を指名して、学生同士の意見交換によって進められる。教授自身は、学生と直接1対1のやりとりをすることは少ない。

この方法が通用するのは、ハーバードという大学に集まる学生の知的レベルと、モチベーションの両方が非常に高いからだ。日本でも、先日東大で行われたサンデル教授の特別授業では、予定を2時間オーバーしたということなので、このときの学生もハーバード以上だったのだろう。

(by paco)最初にお知らせがあります。

知恵市場の有料版「Commiton」を廃止しようか、ということも含めて、今後どのようにするか、考えています。まだ結論は出ていません。

なぜやめる検討をしているか。

現在、コミトンの読者は200名ほどです。ピーク時は1000名を少し超えるぐらいだったのですが、じわじわ減って、この数で、現在も微減状態です。それでも、世の「Free Economy」の状況に抗して、読者の皆さんがついていること自体、それなりにすごいことだと思ってます。

とはいえ、毎週、それなりに力を入れて書いているコンテンツが、200名の読者のためだけに書かれ、専用のサイトに蓄積されていくというのは、なかなか残念な部分もあるもので、これが有料廃止を検討する動機のひとつになっています。