(by paco)サブライム問題は、いよいよすごいことになってきました。僕自身は金融の専門家でもないし、わからないことだらけですが、あくまで僕の目から見えていること、という点で書いていきます。
サブプライム問題の存在自体を知ったのは、昨年の今頃、田中宇の国際ニュース解説など、いくつかのネットメディアを通じてでした。サブプライム問題がこれから大変なことになる、という情報は、今年の年始あたりから呼んでいたので、今の状況そのものは別に驚くことは思っていません。起こるかなと思っていたことのもっともすごいシナリオをたどっているのは事実だけれど、ここまで来るとは思いもしなかった、というほどでもない、ところです。
サブプライム問題は、3つぐらいの切り口で考えることができると思います。
ひとつは、住宅バブルという側面。これは日本のバブルと基本的には同じで、将来不動産が値上がりすると考える人が多ければ、無理をしてでも買おうという意思が働き、サブプライムな人(低所得者)であっても、無理に購入しようとして、実態にそぐわない需要がバブルを引き起こすという側面です。今となっては、日本のバブル経済が起きていった状況をリアルタイムで知っている人もやや少数派になり、僕の受講生になってくれる20?30代の人たちにとっては、バブルということ自体、「歴史上のこと」であり、米国で起きていることがピンと来ないかもしれませんが、それ自体は、日本人にとっては「経験済み」だということです。アワのふくらみ加減が、さすがに米国はでかいなという感じはありますが、あくまでも相対的な問題です。