2007年9月アーカイブ

(by paco)人生のwhat?の見つけ方の軸として、横軸(地球の軸)、縦軸(歴史の軸)について話してきましたが、今週は、自分の軸です。

自分の人生のwhat?探しなので、本来は自分自身の中から自然に出てくるのがいちばんいいのですが、実際にはこれがなかなか難しい。多くの人は、自分が興味のあることを、思春期以降、いろいろな形で捨ててしまうからです。

僕自身のことを話してみましょう。

僕は今、論理思考、環境問題、ライフデザインの3つの領域で仕事をしていて、そのうち、what?といえるのは、環境問題とライフデザインです。論理思考は、それ自体に価値があるわけではなく、何かを実現するためのhow?と位置づけた方がいいと考えていて、僕がロジカルシンキングを教えるという行為は、学んだ人がビジネスのパワーアップを図る、というのがオーソドックスな目的になります。学んだ人がビジネスを通じて何かしら自分自身のwhat?を実現してくれればいいのですが、それがないと、なんのために論理思考を身につけるのか、なんのために仕事をするか、見失われた状態ということになります。そんなこともあって、グロービスのクリシンのクラスでは、この「人生のwhat?」の話をしているわけです。

(by paco)今週は、先週の横軸の続き、縦軸です。

縦軸とは、時間の軸、つまり歴史の軸。日本の学校では小学校から高校まで、歴史の授業がありますが、実態はといえば、クロマニョン人から始まってせいぜい明治維新ぐらいまでの歴史までで時間切れになってしまうのではないでしょうか。でも、歴史で最も重要なのは、近代史です。おもにフランス革命からこっち、ここ250年ぐらいの歴史が最も重要です。にもかかわらず、日本ではそこを学んでいない人が多い。

さらに悪質なのは、去年問題になったように、世界史や日本史、地理の授業を、必須であるにも関わらず、省略して受験科目に当てるという高校が多数存在し、しかもそれがエリート育成を目的にした受験校に多い、という点です。大学では専門課程、というより実務教育が重視されて教養課程は軽視される傾向はますます強くなっているし、実施されている教養課程の質は、低レベルです。

(by paco)自分の人生や仕事を通じて、何を実現するか、そのwhat?もつべきだ、という話を前回しました。

ではwhat?はどうやってみつけたらいいのでしょうか。宮本亜門の話で言えば、「演出家」というのは手段で、かえが演劇を通じて表現したいもの、伝えたいものがwhat?ということになります。あなたがもし、建築家になりたいとか、国際的なビジネスに関わりたいとか、そういう目標を持っているとしたら、それはやはり手段で、建築をつくって何を社会に提供するのか、どんな建築をつくるのかがwhat?です。

日本人は、小さなことから「大人になったら何になるの?」と聞かれて育ち、「電車の運転手」「お花屋さん」とか、答えますが、これでは不十分ということですね。子どもに聞くときはこれでいいのでしょうが、大人になったら、これ以上の答えがちゃんとできないといけない、と。

(by paco)今週は、「ちゃんとした」ライフデザインの話をします。たぶん、何回か連続になると思います。

ご存知の通り、グロービスマネジメントスクールでクリシンのクラスをもって長いのですが、クラスの時に、「人生のwhat?を見つける」という特別講義を初めて、1年ぐらいになります。最初は、クラス開始前15分間を使っていたのですが、事務局の方から、どうせならクラス中に、授業の一部としてやってほしいという話をもらって、今はカリキュラムをギリギリ短縮して、クラス中にやっています。

15分×6回で90分ぐらいなのですが、今回は、その話をまとめたいと思います。話して15分と、コミトン量は違うので、どのぐらいになるかわかりませんが、たぶん、15分hanaしている分だけだとすぐ終わってしまうので、いろいろ追加情報をつけつつ、書いていきます。

(by paco)毎週、コミトンは週末に書いているのですが、今日は日曜日の、もう夜。今日は家にいたので、朝から「何を書こうかな?」と考えていたのですが、いや?ネタ切れです。困りました。

毎週、いろいろなテーマで書いてはいるものの、テーマがすっと決まるときと、けっこう悩むことがあります。すこし前に書いていた星野さんの追悼記事や、戦争や平和に関するテーマのように、書こうとしていることが大きいテーマだと、思っている以上に長い連載になることが多いのですが、単発のテーマになると、テーマが見つかるときと、思いつかないときがあって、今週はかなりいろいろテーマを探したのですが、決め手がなく、オムニバスになってしまいそうです。こういうこともあるということで、ご理解くださいませ。

テーマが見つからないときと言うのは、これと言って考えているテーマがないという場合もあるのですが、僕の場合、そういうことはあまりなくて、たいていいくつか、追いかけているテーマが複数あります。ただ、そのテーマが、また追究途上だったり、無料版など他のところで書いてしまって、コミトンというクローズドな場所にふさわしくないという場合もあります。今週は、両方が重なってしまったという感じです。それで、いくつかテーマに分けて書いてみます。