2012年1月アーカイブ

(by paco)情報発信のアウトプットを増やしていくためには、(1)そもそも人に伝えたいことを見つけるマインドセットと、(2)見つけたときになるべくストレスなく発信するツール、そしてそれを見てもらえる(3)アクセスルートが必要だ。前回、前々回で、主に(3)の話が中心だった。今回は(2)の話をしたい。

情報を発信するためのツールとは、今の時代においては、インターネットにつながる端末、パソコンやスマートフォンになるだろう。

当然だがもっともパワーがあるのは、PCだ。しかし、難点がある。写真を取り込むのがめんどうなのだ。ノートPCにはたいていwebカメラが内蔵されているが、ノートをデジカメのように持って写真を撮ってその場でネットにアップしようという人はさすがにいない。デジカメで撮って、それをノートにコピーして、アップすることになるが、デジカメからSDカードを抜き、PCにさして(あるいはケーブルで繋いで)、というのは意外にめんどうな作業だ。

(by paco)先に、お知らせ。

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知恵市場有料版コミトンは、来月2012年2月末を持ってサービスを終了します。今回を含めてアト6回になりますが、今しばらくお付き合いください。コミトンに代わるサービスについては、次回あたり、こちらでご案内するつもりです。
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前回からの続きで、情報発信の話をしたい。

情報発信は、僕にとっては呼吸のようなものなので、やめてしまうことはまったく考えられない。そもそもどうしてそういう人になったのかは、もはや思い出せない。小学生の時にはじめて短い物語を書いて、何かしら自信を持ったことがきっかけだったのか、中学生ぐらいからいろいろとものを考えるようになり、考えたことを人に話してみたくなったからなのか。そういったベーシックな経験と記憶はべつにして、仕事をしはじめて以降を考えてみると、1988年に独立して、個人で仕事をしはじめてから、情報発信がずっと自分の「営業ツール」になってきたことに気付く。というより、いわゆる営業活動が苦手だったので、こちらから広く発信し、そこに興味を持ってくる人とつながりを深めて、仕事の関係も深めていこうという気持ちだった。自分から「仕事が欲しい、これができる」と、言って回る「営業」ができない(苦手な)のであれば、広く情報をまいて、そこに反応してくる人を待つことが次善の方法になる。自ら狙って獲物を追うか、撒き餌と罠をしかけて獲物を捕るか、いずれにせよ、自分なりの狩猟の方法だったのだ。

(by paco)原発関係の記事を続けてきたが、「厳選」シリーズが一段落したので、別の話題について書きたい。

去年の後半から、webサイトの再構築をした。

ネットで情報発信をはじめて、すでに20年以上たつのだが(パソコン通信「nifty-Serve」時代から)、久々の大規模なリニュアルだ。

今回のリニュアル以前は、なるべく情報を一元的に集めようとしていた。いろいろな場面でいろいろな情報発信をしているのだが、それをひとつの場所で一覧できるようにしたいと考えていた。

そこで、自分のメインのサイト「suizockanbunko.com」にシステムを作り、知恵市場など他のサイトに書いた記事のタイトルが集まるようにした。

(by paco)市民の意見を政治に反映させ、政治的意思決定を変えるために、インターネットが重要な役割を果たすようにする必要がある。

従来の意思決定プロセスでも、市民の声は世論調査やメディアからの情報への意見(街頭インタビュー)という形で、フィードバックの回路はあった。しかし、エネルギー問題のような意見が分かれ、専門性が高い分野では、市民は十分に理解できず、よって、意見も賛否両論になって、世論がまとまっていかない。合意形成がなされる素地がないのだ。

世論がまとまるためには、次のようなプロセスが必要だ。

(1)賛否、あるいはそれ以外の第三の道など、さまざまな結論、シナリオが提出される。提出されるためには、国内外のさまざまな立場から、対等に意見が出せるようなしくみが必要であり、官僚が提出したシナリオ(結論とその背景)も、NPOが提出したシナリオも、対等のものとして議論の対象になるべきだ。

(by paco)2012年1月、または2月を持って、知恵市場有料版コミトンのサービスを終了することにしました。

すでに時代はwebからSNSに移り……、いろいろと理由はありますが、ありきたりなことが多いので、あえて書きません。要するに、今のコミトンは役割を終えた。

長年、講読いただいたみなさんには、感謝の念に堪えません。本当です。よく支えていただきました。

この決断には、2年ほど要しています。やめることは決めていたのですが、いつやめるか、あとをどうするのか、やめる、意外のことが決められなかった。この年末年始、ふっとアイディアが湧き、決断しました。

まったく新しいサービスをクローズド、有料でスタートさせます。

仮称「club paco」。わかりやすい。僕にコミットしてもらうサービスです。

まだ詳細は詰めていないのですが、ざっくり、こんなことを考えています。

【club paco】
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(1)100名限定の会員制サービス
(2)pacoが収集してきた情報ライブラリ(PDF、WMV)にアクセスできる。
(3)pacoの情報源を共有し、そこから何を僕が考えてきたかをシェアする。場所は、facebookの完全クローズドなグループを使う予定。情報のシェアをリアルタイムで行い、質疑やディスカッションを行う。
(4)世界を見る「筋のよい見方」を徹底的に伝えていく。コミトンのような週間単位ではないが、リアルタイムに情報を出していく。今僕にとってほっとなのは、EUの合意形成の考え方。その背景情報を、どこに着目しているのかを、シェアする仲間がほしい。
(5)原則ネット上で完結する。遠隔地でも参加可能。ただし、定期的にリアルミーティングを開く。
(6)月額固定料金3000円程度?
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あなたは参加したくなりますか?
もっと聞きたい、こんなことができないか、このぐらいの値段にしてほしいなど、ぜひ意見を聞かせてください。
なるべくfacebookの直メッセージ。使ってない人はpc@pcx.cxまで。

次週以降、もう少し話を深めていく予定です。

(by paco)1月2日は、年末年始休暇ということで、コミトンを休載とさせていただきます。また来週、読みください。