(by paco)547情報発信力をつける方法(3)

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(by paco)情報発信のアウトプットを増やしていくためには、(1)そもそも人に伝えたいことを見つけるマインドセットと、(2)見つけたときになるべくストレスなく発信するツール、そしてそれを見てもらえる(3)アクセスルートが必要だ。前回、前々回で、主に(3)の話が中心だった。今回は(2)の話をしたい。

情報を発信するためのツールとは、今の時代においては、インターネットにつながる端末、パソコンやスマートフォンになるだろう。

当然だがもっともパワーがあるのは、PCだ。しかし、難点がある。写真を取り込むのがめんどうなのだ。ノートPCにはたいていwebカメラが内蔵されているが、ノートをデジカメのように持って写真を撮ってその場でネットにアップしようという人はさすがにいない。デジカメで撮って、それをノートにコピーして、アップすることになるが、デジカメからSDカードを抜き、PCにさして(あるいはケーブルで繋いで)、というのは意外にめんどうな作業だ。

この部分をスムーズにしてくれるのが「eye-fi」カードだ。通常のSDカードに無線LAN機能が搭載されているもので、PCが無線LANと同じネットワークにつながっていれば、一度設定をすることで、デジカメで撮ったときに、自動的にPCに写真をコピーしてくれる。アクセスポイントがある環境ならほぼ確実に動作する。アクセスポイントがない環境でも、設定をきちんとすれば、カメラのSDカードとノートPCのwi-fiが通信して、カメラからデータをアップしてくれるが、若干動作が不安定のようだ。(→Click!

eye-fiカードは、4GB、8GBなど、数種類あるが、ノーマルの同容量のSDカードカードと比べて、高めではあるものの、機能を考えれば充分リーズナブルだ。カメラ側が対応機種であることが条件になるが、古いカメラでなければ、けっこう使えるようだ。注意点としては、eye-fiを入れたカメラとアクセスポイント、PCまでの距離を、なるべく近くした方がいい。カードに流れる電流が弱いせいだと思うが、電波も弱く、距離があると転送されないか、時間がかかる。

さらにすごいのは、1枚eye-fiカードをもっていると、カードが入らないアンドロイドやiPhoneが、eye-fiカードを入れたデジカメと同じように動作するように設定できることだ。

アンドロイドフォンやiPhoneに、専用アプリを入れて、wi-fiを有効にする。PCにSDカードを入れて、設定アプリを起動する。すると、スマホの電波が拾えるので、スマホのアイコンを選んで、PCにアップロードするように設定すればよい。あとは、一度eye-fiカードを設定すれば、それ以降はスマホにもPCにもeye-fiカードは不要になる。動作そのものはアプリ同士(スマホとPC)でできてしまうが、動作させるには、カード固有のIDと関連づける必要がある、ということだろう。

eye-fiを使えば、撮った写真がどんどんPCに来る。スマホで撮った写真も、PCに転送されてくる。逆に、設定次第では、デジカメで撮った写真をeye-fiからスマホに送るように設定することもできる。

僕はデジカメからPC、スマホからPCを設定していて、主にデジカメの写真をスムーズにPCからサイトにアップするようにしている。eye-fiを使ってから、圧倒的に写真をアップする手間からくる抵抗感がなくなった。

スマホからのアップロードはご存知の通り、とてもかんたんなので、ストレスはない。しかし、スマホからだと、文字を入力するのがそれなりにストレスフルだ。あまり込み入ったことは書きたくない。文字が小さくて読みにくく、まとまった量が一覧できないのも難点だ。

かといって、ノートPCは大きく、重たい。座ってキーボードが打てるときはいいが、移動中だと、立ったままだとか、座れてもPCを出して起動するのがめんどうになり、結局、移動中は本を読むなど、インプットの時間になってしまいがちだ。ここを、アウトプットの時間に変えられれば、情報発信力はぐっとパワフルになる。

そこで、ツールとして目を向けるべきなのが、いわゆるタブレットだろう。iPadに代表されるタブレットはPCより手軽で、スマホより閲覧性があり、移動中のアウトプットにはちょうどいい。

iPadを買うべきか、何度もアップルストアやソフトバンクショップでみたが、どうしてもそそられない。10インチはやはりサイズが大きく、見やすいが、外で取り出すのがおっくうになりそうだ。社内でiPadを出すなら、PCを出した方がいい、となるなら、本末転倒だ。

そこで選択肢になるのが、同じタブレットでもひとまわり小さい、7インチタブだ。ギャラクシータブの登場で認知されたこのカテゴリは、手の小さな僕でも片手で持つことができるし、画面は小型ノートとほぼ同じ領域を表示させることができる、まさに「間を埋める」端末だ。10インチのiPadを見て、やっぱりほしくないと思い、7インチのギャラクシータブをみて、半端だなと思ったものの、ノートでもスマホでもないサイズ、と言う意味では、やはり7インチタブは存在感がある。

発信力強化の目的で、去年安さを求めて、いわゆるチャイナタブ、中国製のノーブランド7インチを買ってみた。いちおう動作しているのだが、どうも通信速度が遅い。全体の動作も、もっさりしている。結局、買い換えのハメになり、年末に新しいタブレット用のOS、アンドロイド3.2を搭載したアイコニアタブA100に買い換えた。

このマシンは非常に高速で、使いやすい。内蔵カメラは、スマホの方が画素数も画質もいいぐらいではあるものの、不満はないレベルで、アイコニアA100で撮って、そのままアップロードも現実的になった。7インチなので、文字の入力はスマホよりははるかにやりやすく、またfacebookなどを読むときにも、読みやすい。当然、メールの返信も容易だ。

今、メインで使っているDELL製ノートPC→アイコニアA100→アンドロイド携帯というラインナップで、どれからでも自由にアップロード、書き込みができるようになった。機動力と性能のバランスで、日常的なwebでの情報発信なら、アイコニアが一番やりやすいぐらいだ。さらにアイコニアにbluetooth接続のキーボードを繋げば、記事の書き込みもかなりスムーズになる。今やbluetoothキーボードも2000円台ととても安くなったので、気軽な選択肢になる。実際のところは、短い書き込みならアイコニアのソフトキーボードを指でたたいた方がやりやすく、ちょっと長めに書くなら、bluetoothキーボードの方がいい。

と、ここまでが端末系の話。

次に、発信するサイトの機能について書く。サイトについては、前々回にfacebook、twitter、それにtumblr(タンブラー)というブログサイト、そして自分のサイトに入れて(ホスティング先のサーバにインストールして)使うブログソフト「wordpress」を使い分けていると書いた。

書き込みのしやすさという点では、facebook、twitterはどちらも同じぐらいやりやすい。写真のアップロードと閲覧が多い場合は、facebookのほうがやりやすいだろうが、twitterの方がフォロアーを獲得しやすいので、どちらか一方にするのは今のところむずかしい。僕自身についていえば、現在、twitterのフォロアーが1000人弱。facebookの友達が600人弱。以前はtwitterの方が圧倒的に多かったので、twitterを中心にしてきたが、twitterよりfacebookのほうが読者の反応がいい。フォロアー(友達)数の差もだいぶ縮まってきたし、さらにfacebookはどんどん増えているのに、twitterはまったく変らない(増えて、減っている)ので、facebookを中心に据えて、twitterは連携で流すというおざなり対応にしている。twitterはなにかをきっかけにフォロアー数も書き込みのリツイートやコメントも爆発することがあるので、やめないようにしているが、現状、主な居場所ではない。

そんな中で、tumblrの機能がなかなかよい。tumblrは、twitterとブログ(ココログやアメブロのような)を合わせたような独自の機能を持つサービス。表側はブログに近く、裏側(ブログで言うところの管理画面)はtwitterに近い。まず表側から。

表側はブログのように最新記事から古い記事に並ぶだけで、カテゴリーやタグ、最近のコメントや記事記入のカレンダーなどの表示はほとんどない。そもそも記事のカテゴリー自体が存在していない。その代わり、デザインテンプレートが豊富でシンプルできれいだ。日本のブログを見ていると、左右にからむがあり、ごちゃついていて、さらにそこに広告まで貼り付けられて、目が疲れる。tumblrは見せたいものだけがシンプルに見せられる。
http://pcx.cx
http://rside.me/
http://lside.me
http://pcxtoday.biz/

裏側はブログに記事を書き込む機能だが、tumblrではtumblrのユーザー同士がフォローしたり、他人の記事を自分のページ貼ったり(リブログ)、「好き(いいね)」を送ることができる。これが裏側である「ダッシュボード」に表示されると同時に、自分がフォローしているユーザーの記事が自分の記事に並んで表示される。ダッシュボードはtwitterの自分のタイムラインのようになる。

ダッシュボードがSNS的になったこと、書き込む時の要素が少ないこと(記事のフォーマットがシンプル)で、書き込みがtwitterと同じ、とまではいかないが、かなり書きやすくなった。書くための抵抗感が減り、気軽に発信できるようになっているのが特徴だ。書き込みも、ほんの一言だけでもいいし、長い文章を書いてもいいようなフォーマットになっている。スマホ用にはアプリがあり、書き込みも軽快だ。

ブログにメール経由で書き込みしている人は多いが、書き込みと閲覧が別になってしまうと、やはり書き込みに抵抗感が出る。twitterやfacebookが気軽のは、閲覧と書き込みがシームレスにできるからだ。tumblrではtwitterの手軽さとブログの一覧性が両立している。

さらに、tumblrの書き込みをtwitterとfacebookにそのまま転送する機能も使いやすく、SNSとの連携がしやすい。もうひとつ、独自ドメインが手軽に設定できる。

上記の僕のサイトではそれぞれ独自ドメインになっているが、お名前ドッコムと組合せで低コストかつ短時間で独自ドメインのサイトが作れる。

最後にちょっとだけ、wordpressについて。このブログシステムも非常によくできている。僕のサイトとしてはみっつ。
http://szb.bz
http://otosha.com
http://www.enecomi.com/wordpress/
内容豊富な記事を、カテゴリに分けてじっくり読ませるサイトを作るには、tumblrでは機能不足。自由度の大きなwordpressがぴったりだ。

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発信用の端末の工夫と、書き込みサイトの選択を適切にすることで、同じ手間でも多くの発信ができる。発信力を上げて自分の存在を多くの人に認知させることができれば、生活面でも仕事の面でも、大きく前進するきっかけがつかめる。

次回は、発信力で実際どんなメリットがあるか、経験談をお話したい。

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