2010年6月アーカイブ

(by paco)今週は、6月第5週なので、休載の日ですが、ちょっと短い記事を書きます。

最近、いろいろな方面で脳の研究が進んでいて、びっくりするようなことがわかってきているので、そんな話を少し。これから書くことは、まだはっきりしないことも多いので、十分説明がつかないかも知れませんが、決してウソではありません、テレビ番組や雑誌などで、取材されているものです。

◆脳は「成長」する

以前は、脳は、生まれて7すぐに持って生まれた細胞数のままで、あとは時間とともに減っていくだけ(死んでいくだけ)と言われていました。また、脳は、3分の1しか使われていない、という説もありました。しかしだんだんこの説があやしくなってきています。

細胞数の方は研究がまだ十分ではないのですが、脳の成長、活性化とは、細胞数ではなく、ニューロン(脳細胞の枝のようなもので、ほかの脳細胞と接続して情報交換する)の接続数だということがわかってきて、細胞数がどうなろうと、ニューロンの接続は個体が死ぬまで成長し続けるらしい。つまり、90歳でも100歳でも、またどれほど脳にダメージを受けようと、成長したり、回復したりする可能性持っているのが脳だということです。

脳卒中で左半球に大きなダメージを受けた脳科学者の記録があります。彼女は、左半球のダメージのために言語能力を失うのですが、その後、彼女の母親による支援、というか、二人のやりとりの相互作用の結果、言語能力を取り戻し、話し、書く力が回復するのです。

(by paco)今週は、仏教の話をします。宗教の話です。

最近気になるのは、前世の話をする人たちで、それもわりと若い人があたりまえのように前世の話をしています。基本的には、ほほえましいな?という目で見ているのですが、その前世についての話が、なんだか仏教でいう前世とずいぶん違うので、仏教でいう前世というのはどういうものなのか、そしてそこから仏教というのはどういう教えなのか、一度紹介しておくのも大事かなと思うようになった次第です。

では、その前世をまず入口として読み解いてみましょう。

前世という概念は、それ以前に輪廻転生(りんねてんしょう)を理解する必要があります。人間に限らず、生きているものは死んだ後も再び新しい生を与えられ、次の「生」に転じる、という考え方です。

死んでもまた、何度でも生き返るのだから、死ぬのも怖くない、というように今の日本人は考えているような印象ですが(あなたはどう理解していますか?)、実はまったく違います。

仏教でいう輪廻転生という概念は、実は「四苦八苦(しくはっく)」に満ちた「生」という思想と切り離せません。四苦八苦というのは、日本語では、「仕事が片付かずに四苦八苦する」というように、何かをするときにうまくいかずに苦労しつつも、なんとかやり遂げる(やり過ごす)というような意味に使います。

しかし、仏教の言葉としての四苦八苦とは、「生」とはたくさんの苦しみである、という考え方で、四苦とは、生・老・病・死の4つの苦しみ、そこにさらに

(by paco)「あらたにす」というサイトがあります。サイトの説明によると、

「あらたにす」は、「新しくする」の古語です。「新s」というロゴには「新(new)+s=NEWS」の意味があり、日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞の3紙の叡智を結集し、新しいことを次々生み出していきたいという願いが込められています。

というわけで、日本を代表する3大新聞が共同で運営しているサイトで、メディアリテラシー的にもなかなか興味深いサイトです(といっても、僕の評価は、あまり高くはありませんが)。

このサイトのコラムが、そこそこおもしろいのでときどきチェックしているのですが、先日こんなコラムが載りました。

筆者は「松本仁一 ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員」。
タイトルは、「イラク:米軍の8月撤退の後は?」。

なかなか<おとなの社会科>的なので、読んでみました。ふむふむ。珍しく、概ね間違っていないと思われる記事です。最後のあたりを引用してみます。

(by paco)先週に続き、地域活性化のアプローチについて書きます。

「田舎ビジネスとグローバルビジネスとの対比を見た上で、ここに僕は「Japan Cool」という概念を加えることで、田舎ビジネスに新しいポテンシャルを見出しているのですが、それについては、来週書きたいと思います。」

と予告して、先週終わったのですが、「Japan Cool」という言葉は知ってますか? <おとなの社会科>セミナーのときに話したら、意外に認知度が低かったので、ちょっと意外だったのですが、あなたはどうでしょうか。

Japan Coolとは、今の日本にある、わりと身近な文化について、「日本はかっこいい」という印象で世界から受け取られているという言葉で、北米、欧州、東アジア、南米、さらにロシアや中東、アフリカに至るまで、世界のあちこちで、日本の現代文化に対して高い評価がなされています。

具体的に「かっこいい」ものととして、もっとも代表的なのは、寿司でしょう。Sushiという言葉がそのまま世界中で流通するようになっているし、Raw Fishつまり刺身の代名詞としても機能していて、「生の魚」を著す単語がわからないような国でも、Sushiといえばわかってもらえることが多いようです。