(by paco)娘のウポルは、高2になりました。
高2と言えば、そろそろ進路が気になるお年頃。進学はどうするのか、受験はするのか、しないのか。そもそも将来どんな仕事をしていきたいと思うのか。そういったことがかなりリアリティを持ってくる時期です。
ウポルはシンガーソングライターをめざして、努力邁進中です。小さいころからダンスを始めて、今はダンスも続けつつ、音楽に力を入れていて、デビューし、音楽を仕事にしたいと思っているようです。
そんな中での進路選び。大人でも悩んでしまう、答えが出ない状況にあるわけで、そういう彼女について、今の僕の考えを書いてみたいと思います。ちなみに、コミトンはウポルも読んでいるので、彼女への私信のようになってしまうかも知れません。
先週、ウポルと話していて、だんだん自分が高校生だったときのことを思い出しました。ちょっと昔話におつきあいください。
高校2年生の夏から秋、僕もやはり進路について悩んでいました。建築の道に進むか、哲学を学ぶか、そんな分かれ道です。
僕の父親は独立して個人で設計と建築管理の仕事をしていました。自分で書いた図面をもとに家を作り、それを施主に提供するという仕事を、僕は小さな時から身近で見てきたし、家ができあがる建築現場に連れて行ってもらったり、図面ができあがる製図室にもいつも出入りして、父の仕事を見ていました。家ができあがるのはすてきな仕事だと思ったし、それは今も変わらず、家を作る仕事をしている人に対する敬意として僕の中にあります。