(by paco)先日研修で武蔵浦和に行ったのですが、駅前のコンパクトシティかが進んでいたので、それについて書いてみます。
武蔵浦和という駅は、埼京線にあり、武蔵野線との乗換駅であり、快速停車駅です。と聞くと主要駅のように感じるかもしれませんが、そもそも埼京線が新興路線で、どの駅もまだ充分に開発されていないので、街としては半端な開発状況の駅です。
浦和という街は、埼玉県の県庁所在地ではあるのですが、街としては隣の大宮のほうがもともと大きく、県庁所在地を浦和から大宮に移転すべき、という意見は昔からありました。しかし浦和市としてはもちろん県庁を取られるのは認められるわけもなく、埼玉県の課題のひとつでした。その課題を解決したのが、国が進めてきた町村合併でした。浦和市と大宮市は合併し、さいたま市となって政令市に格上げされ、埼玉県の県庁問題も解決を見たのです。
とはいえ、実は政令市に県庁があるということ自体が時代に合わなくなっているという事情があります。日本最大の市である横浜市(もちろん政令市)も最近政令市になった千葉市も同じ事情があるのですが、政令市というのは、県と同等の権限を持っていて、県の中の独立権と言ってもいい関係にあります。県から見ると、政令市は県の権限がおよばない場所になるわけです。県庁があっても、所在の街のことは県には影響力がないという状況にあるわけです。実際に県が影響力を行使する場所は政令市以外の地域と言うことになるわけで、たとえば神奈川県では、横浜と川崎が政令市ですから(近いうちに相模原市が政令市になる予定)、県庁は横浜にあるより、藤沢や小田原にあった方がいいのです