2009年10月アーカイブ

(by paco)先日研修で武蔵浦和に行ったのですが、駅前のコンパクトシティかが進んでいたので、それについて書いてみます。

武蔵浦和という駅は、埼京線にあり、武蔵野線との乗換駅であり、快速停車駅です。と聞くと主要駅のように感じるかもしれませんが、そもそも埼京線が新興路線で、どの駅もまだ充分に開発されていないので、街としては半端な開発状況の駅です。

浦和という街は、埼玉県の県庁所在地ではあるのですが、街としては隣の大宮のほうがもともと大きく、県庁所在地を浦和から大宮に移転すべき、という意見は昔からありました。しかし浦和市としてはもちろん県庁を取られるのは認められるわけもなく、埼玉県の課題のひとつでした。その課題を解決したのが、国が進めてきた町村合併でした。浦和市と大宮市は合併し、さいたま市となって政令市に格上げされ、埼玉県の県庁問題も解決を見たのです。

とはいえ、実は政令市に県庁があるということ自体が時代に合わなくなっているという事情があります。日本最大の市である横浜市(もちろん政令市)も最近政令市になった千葉市も同じ事情があるのですが、政令市というのは、県と同等の権限を持っていて、県の中の独立権と言ってもいい関係にあります。県から見ると、政令市は県の権限がおよばない場所になるわけです。県庁があっても、所在の街のことは県には影響力がないという状況にあるわけです。実際に県が影響力を行使する場所は政令市以外の地域と言うことになるわけで、たとえば神奈川県では、横浜と川崎が政令市ですから(近いうちに相模原市が政令市になる予定)、県庁は横浜にあるより、藤沢や小田原にあった方がいいのです

(by paco)企業研修で、新入社員やそれに近い年次の社員を教えることがあるのですが、若い世代に共通して感じるのは、視野の狭さです。

一流の大学を出ていたり、大学院を出て正社員になっていても、感心の幅がとても狭い。自分のデスクの上のパソコンサイズというのか、日常的に動いている空間デメにすること以外には、視野が広がらない人が多くなっているように感じます。

たとえば、入社1年目や3年目の社員に、自分がこれまでやってきた仕事の棚卸しをしてもらい、それを元にこれから1?2年先に何をするべきかを考える、といった課題をやってもらうことがあります。そんなときに彼らが考える仕事の範囲がとても狭い。直接的に自分が担当している仕事だけで、隣の同僚が何をやっているかにも目が行っていないことがほとんどです。

技術職や研究職では、たとえば工具や検査機械が使いにくいとか、たくさんの人が使っていて、思うように仕事が進まないといった課題が出てきます。それ自体は大事な点なのでいいのですが、それをどう理解するかです。

(by paco)こんなニュースがありまして、

世界大学ランキング 東大22位 京大25位 英誌2009年10月9日2時3分
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http://www.asahi.com/national/update/1009/TKY200910080579.html
【ロンドン=橋本聡】英国の教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」恒例の世界大学ランキングで、東大が22位、京大が25位と日本から11大学が200位までに入った。
首位は米ハーバード大、2位は英ケンブリッジ大、3位は米エール大。米国が200位までの4分の1を占めるが、今年の特色は「日本や香港、韓国などアジアの進出だ」と同誌。大学人や企業からの評価、論文の引用回数、学生1人あたりの職員数などをもとに評価したという。
日本の大学は東大、京大のほか、大阪大(43位)、東工大(55位)、名古屋大(92位)、東北大(97位)、慶応大(142位)、早大(148位)、九州大(155位)、北大(171位)、筑波大(174位)。
 ランキングは04年から公表され、東大は昨年19位、京大は25位だった。
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これを読んで、それぞれいろいろな感想があると思うのだけれど、あなたはどんなことを考えたでしょうか?

(by paco)コミトン147号で「薬物使用はなぜいけないのか?」というテーマを扱いました。今週は、その延長線ということで、薬物使用で有罪になった場合の社会復帰について考えます。

酒井法子も高相祐一も押尾学も起訴されて、保釈されました。罪状は認めているようなので、有罪になる可能性が高く、初犯、反省しているとなれば、執行猶予がつく可能性も高いでしょう。ということは、このまま在宅起訴されて、判決後、そのまま執行猶予の身で「日常生活」に復帰することができます。

では、彼らはどのような「日常」に戻ればいいのでしょうか。

僕はテレビを見ないので、「世論」というのがどうなっているかよくわからないのですが、よく聞いているJ-WAVEでときどき出てくる意見やネットに載るような意見では、厳しい見方が多くて、二度と芸能界には復帰させるな、甘すぎる、という意見が目立ちます。

実際、芸能界はこれまでも薬物犯罪が繰り返されて、そのたびに犯人は社会復帰の先として芸能界をめざし、実際、けっこう多くの人が芸能界に復帰しています。これを「甘い」と見て、二度と復帰させるなという意見が出てくるのだと思います。