2006年9月アーカイブ

(by paco)大企業の、けっこう優秀な女性社員をやってきたクヌギーですが、より専門を深めるというキャリアは望むところではなく、かといってそのまま仕事を続けるというのも、希望する未来じゃないという状況になってきました。

担当部署が異動になり、仕事がハードになったこともあります。しかしきつさよりも、そのきつさに対して、今後、得られそうなスペシャリティがないことが気になりました。決算期などは深夜残業が増えて、体力的にもきついと感じることが多くなり、そもそも仕事のやり方も、「もっとうまくやる方法があるじゃないの?」と思うこともあり、でもそれについて改善の提案をして、実行して、というようなことにあまり興味を感じられなくなってきたということもあります。そういう中で、40歳ぐらいまでには、正社員から派遣になって、自分の時間、つまり本を読む時間も確保したいと考えることが増えてきた、といいます。

そんな、会社の方の事情と並行して、自分の興味も少しずつ変っていきました。ただ自分で本を読むだけでなく、読んだ本の感想や評価を人に伝えようと考え、ブログを書き始めたのです。

どうせ本を読むなら、その読んだ結果を書いておこうと言うことで、読書の記録をつけ初めて、誰かに自分が好きな本について話し、共有することが楽しいと思い始めました。僕のライフデザインワークショップに来てくれたあとからこのブログ始まり、読んだ本を自分の視点で淡々と紹介しているのですが、紹介された本はどのぐらいになるんだろう?100冊は軽く超えていると思うのだけれど。

(by paco)本を読むのが好きな女の子が大人になり、社会人になるときに考えたことは、仕事はそこそこきちんとやりたいけれど、仕事にすべてを捧げるような生活ではなく、ちゃんと好きな本を読む時間がとれるようなところがいいな、ということでした。以前なら「お気楽なお茶くみOL」になりたい人の「志望動機」のようですが、クヌギーの場合、そういうタイプともちょっと違っていて、ちゃんと総合職でしっかりした仕事をする能力も意欲も持っていたのでした。

横浜市立大学で経済学部に所属、ゼミの研究もしっかりやった彼女は、基礎的な知性の面では十分高い能力を持っています。高校時代も勉強はきっちりまじめにやったという彼女のポリシーは、「毎日ちょっとずつやる」こと。というと以下にもまじめに聞こえるわけですが、本人が言うには、「私は追い込みがきかないタイプ。体力もないし、一夜漬けなんてぜんぜんダメ。試験前は早く寝ちゃうから、ふだん少しずつやってないと、結果も出せない」。かといって、「適当にやって、最低限の成績でいいや」というほど、いい加減でもないし、欲がないわけでもない。自分なりにきちんとやりたいという思いと両立させるには、毎日少しずつやり、自分を追い込まないというのが、高校時代あたりからの彼女のstyleになりました。

(by paco)今週から、切り口を変えて再びライフデザインの話を中心にしばらく書きたいと思います。今週からしばらくは、僕のLife Design Dialogueに来てくれているクヌギーこと功刀貴子(くぬぎひさこ)さんのお話です。

彼女とは知り合ってすでに5年以上になるのですが、この8月に10年以上勤めた会社を辞めて、より自分らしい生き方に向けて、半歩踏み出したところです。「一歩」と言えればいいのですが、そしてその変化は「大きな一歩」と言えなくはないのですが、彼女の話を聞いていると、あえて「半歩」と言ったほうが良さそうな感じです。そんな彼女から、「会社を辞めたタイミングなので、私のことを取材して文章にしてください」という話をもらって、それはおもしろいと、先週ロングインタビューを行ってきました.

彼女とはこれまでいろいろな場で話をしてきたので、おおむね状況はわかっているのですが、改めて生い立ちから話を聞いてみると、なんともまったりとした生き方をしつつも、自分の大事な部分はきっちり獲得している独特のライフスタイルが浮かび上がってきます。

(by paco)この連載もいよいよ最終回になりそうです。

前回、「政府の主張に対して、『本当はどうなのか』を知ることもまた、市民が意図を持ってやるしかないということを意味します」と書きました。そのためには具体的に何をすればいいのでしょうか。

政府の影響力の外にある情報源を押さえておき、定期的に情報をとったり、戦争が起きそうといった状況の変化が起きたときに、政府の公式見解以外の意見を知る場を確保しておくことが重要です。そこで、僕が日頃チェックしている情報源を、最後に紹介しておきます。

こういった情報サイトを見るときには、注意してもらいたいことが3つあります。いわゆる公式見解以外の情報を見るときの基本になるので、ぜひ覚えておいてください。

(1)情報の信頼性についての考え方