(by paco)最近久しく近況らしいことを書いてこなかったので、ランダムに書いてみたい。それと、どうも僕は「いろいろやって、いろいろうまく行っている人」と思われているような気がして居心地が悪いので、うまくいっていないことや、へまをやっていることを書いてみたい。
●((( c l u b p a c o ))) は思ったほど集まらず
2回続けて、コミトンの次のサービス((( c l u b p a c o ))) について書いてきた。先週から募集回したが、今日現在で申込は7名、低調な出足だ。これまでやってきたことから考えて、最初の週はとても大切だ。予想では最初の1週で20?30人台とみていたのだけれど、読み違えてしまった。実際、こういうことは多くて、しまったと思ったりしている。
今回の((( c l u b p a c o ))) は特に、あえて目的を明確にしていないので、どんどん集まるとは思っていなかったのだが、それでももうちょっと来るかなと。
その一方で、すでにスタートしているfacebookグループで、予想を超える充実した議論が進められていて、ネットワークコミュニティの可能性を久しぶりに実感できた。かつて知恵市場(電子会議室、メーリングリスト)でネットコミュニティを主宰し、質の高いディスカッションとそれを通じた知的生産は実現できる、と実証したわけだが、時代を超えて、場づくりをすればそれは可能であることがわかり、それ自体はとてもうれしい。
数は足りないが、内容は満足がいく、というのは、これまで僕の活動ではずっとあったことなので、僕は自分自身の課題を今も解決できていない、ということなのだ。トホホ。
●<おとなの社会科>も人数集めが課題
一般論として苦手なことは、得意な人に頼めばいい、ということになる。それで、<おとなの社会科>ではスタッフをお願いして、数を増やすことに協力してもらってきた。
その結果、確かに、僕1人でやっているのとは比較にならないぐらいの受講者を集めることができ、継続することもできた。
とはいえ、その数が充分か、満足できるかといえば、やはりNoだ。ここでも課題の克服はできていない。もちろん、スタッフとしてやってくれている人の責任ではないし、できてないじゃないかと責めるためにこれを書いているわけではない。なんでうまくいかないのかな?と考えたいわけだ。
仮説としては、<おとなの社会科>にしても、((( c l u b p a c o ))) にしても、集まるべき母集団が小さいのではないか、という仮説はある。
ここについては、僕自身わからないことが多い。
僕の仕事が最大リーチしているのは、実は本の読者で、「論理力を鍛えるトレーニングブック」が発売11年で今も売れており、約20万部。回し読みも含めれば、倍ぐらいの数にはリーチしているはず。「はじめてのロジカルシンキング」も、あれ、何万部だろう、5万部弱ぐらいだと思うので、やはり10万人ぐらいにはリーチしている。
これは、本という紙を通じたつながりで、直接的な関係ではない。
会った人の数でいえば、この10年で研修などで、講師としての僕に会った人の数は、かなり少なめに見て年間500人×10年で5000人。おそらくこの倍は堅い。
名刺交換した人の中で、僕が発行するメルマガでリーチできる人が2000人。twitterのフォロアー1000人、facebookは680人。
という数の中で、<おとなの社会科>や((( c l u b p a c o ))) に来る人が少ないと見るべきか、そんなものでしょうとみるべきか。いずれにせよ、これが僕の今のリーチの実力だ。
一番不思議なのは、twitterのフォロアー数(1000人)。けっこう発信もしているし、ベースになるリーチ(本の読者など)から見ると、もっと伸びていいように思うのだが、こんなものなんだろうか。
そんなわけで、母集団と実際に僕の活動に集まってくれる人の関係、そしてそれを増やすことができるのかどうかという点については、つかみきれていない点が多いし、僕自身、満足してはいない。
<おとなの社会科>も((( c l u b p a c o ))) も、内容については狙ったことができているだけに、数の問題を「こんなものでしょう」と考えるべきなのか、「いや、やり方でもっと伸ばせる」と考えて力を入れるべきなのかが。答えに行き着くのはむずかしい。
●「ヤマガラの森」をどう継続させるか
数ばかりでなく、継続もやはりむずかしい。知恵市場は、さすがにかなり長くやってきたし、リニュアルもくり返してきたこと、コンセプトを横に移しながら新しい活動もやってきて、知恵市場でやりたかったことの一部が、<おとなの社会科>などの形で実現しているので、知恵市場自体をいったんフェードアウトさせること自体は、納得している。
なんとかしたいと思っているのは、「ヤマガラの森」をどうにか新しいフェーズに入れたい、ということ。
「ヤマガラの森」は2006年秋に企画し、翌2007年のはじめに企画を固め、急ぎ募集して、2007年春に植林スタート、2009年には募集満了になり、プロジェクトとしては計画通り進めることができた。森も順調に育っていて、ここまでの5年間に、延べ数百人の人に、雑草刈りなどの活動に参加してもらうことができ、森の意味を伝えることができた。僕自身の仕事にとっても、「植林もやっている人」ということが、下支えになってくれて、とても大きな意味があったと思う。
それ故に、これからどうするかが重要で、森の活動でもあるし、活動の落としどころをどこに設定するかが、重要な課題になっている。
森自体が育った、という点でいえば、主な活動はあと数年で収束してもよいと思う。今のサイズに森が育てば、エンジン付き草払い機で年数日作業をすれば、森はとてもよい状態を維持できる。間伐も必要だが、それも、本格的な間伐もうちょっとあとだ。そういう意味では、これまで来てくれた人も含め、特に集まらなくてもいい森になってきたとも言え、その点でもプロジェクトは成功している。
しかし、せっかくつくった森なので、これを楽しみや学びの場としてもっと活用するモードの切り替えたいところだ。どのような形に切り替えればいいのか、ここ2年ぐらいずっと考えてきたのだが、イメージが湧かない。困ったものだ。かっこわるい。
●「ヤマガラの森」Ver.2をやれるか?
以前からやりたいと思っていて動かせないプロジェクトで、「ヤマガラの森」Ver.2がある。日本中の雑木林が荒れているが、再生させるプロタイプと創りたいと思って「ヤマガラの森」を始めた。であれば、そのノウハウを横展開するVer.2をやらなければならないし、やりたいと思っている。
実は、去年2011年に実行に移そうと考えていたところ、3.11で原発震災になり、【エネこみ】のほうが重要になって、中断していた。
今年もこれ以上手を広げるのはやめた方がいいかと思いつつも、ちょっとしたきっかけがあり、昨日あたりから、にわかにVer.2を進める方向で動き始めている。そんなことをする時間の余裕があるのか、すでにやっていることにもっと力を入れるべきではないか、悩めるところであるが、見切り発車してしまうかもしれない。戦略不十分での発車はかっこわるいが、それもありか。
●収入面で生活を安定させたい
えっ? pacoさんって実は貧乏なの?
いえ、貧乏とは言えません。やっぱり。
でも、いわゆる経済的な面で生活に問題がないかというと、実はけっこうあるのですね。簡単に言えば、やはり収入が不安定で、収入の山谷でストレスがかかること。基本的に、余裕がある分は、ほぼすべて新しい活動への投資にあててしまうという、投資最優先の発想をしてしまうので、実態は自転車操業状態になりがち。そのぐらい、自己投資していないと、これだけの活動をすることはできないということは、伝えておきたいことのひとつだ。
本当は、内部留保(いわゆる貯蓄)と投資(まあ、いわゆる支出)のバランスを取るべきだし、とろうとして入るものの、優先順位としては、投資優先のアグレッシブな性格が時に裏目に出る。というか、僕の人生全体を通して、収支が取れるのか、自分でも常に地震がない状態が続いている。
堅実にやればいいのだが、堅実にやると、なぜか縮小均衡のマイナス・スパイラルに陥ることが経験的にわかっているので、投資優先になるわけだ。投資といっても、基本的にはリスクマネーだから、帰ってくる保証はない。<おとなの社会科>にしても、((( c l u b p a c o ))) にしても、みな投資だ。
ということで、お金の面でもいささかかっこわるい状況で、けっして安泰な人生をやっているわけではない。また安泰な人生を求めているわけでもない。家族を路頭に迷わせるようなことはしたくないけれど、それを誰かが保証してくれるわけでもない、僕1人のやり方次第なのだ。慣れて入るが、これはこれでけっこうきつい。若い家族は、女性も働くことがあたりまえで、収入面でのリスクヘッジができているのはちょっとうらやましくもあったりするが、まあ、これからも自分が創ってきた人生を納得して進めることになるだろう。
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ということで、コミトン最終号は、ちょっとだらしなくて情けないpaco特集を書いてみた。
クローズドなコラム発信はこれでおわる。最後まで講読してくれたみなさん、ありがとう。本当に感謝している。知恵市場の無料版はそのまま継続する。更新はされないかもしれないけど。有料版も、@niftyのとの契約が片付き次第、公開する。
僕自身の発信活動は、これからもおわることはない。
http://pcx.cx
こちらに発信サイトをまとめているが、最後にリストアップしておきたい。意外にまだ見ていないサイトがあるかも。では、((( c l u b p a c o ))) でお会いしましょう。
http://szb.bz/wp/?p=225
▼pacoのサイト
http://pcx.cx/
http://pcxtoday.biz/
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