2011年11月アーカイブ

(by paco)この福島原発事故を分析する。

次の3つの切り口のうち、ここでは(3)について述べる。


(1)福島原発事故は津波が来る前に、「想定内」の地震によって始まっていた。

(2)福島原発事故は「想定すべき規模」の津波に備えずに、悪化した。

(3)日本では人為的ミスによる事故が多数起きている。

原発は何重にも安全装置があるがゆえに、安全だと主張されているが、この説明が間違っており、安全装置自体が脆弱であって、常に事故と隣り合わせだということを説明したい。これまで日本では原発を始め、原子力関係の事故が多数起きている。その多くは一般の人が知るような状況になることはなく、それ故に「原発は事故を起こさない」ということが常識であるかのようになってきた。しかし実際には全国の原発関連施設で多くの事故がくり返しており、中でも人間のミスによって重大な事故が引き起こされている。人間が扱うものである以上、ミスは避けられず、それが大事故寸前まで進んだことが、過去もたくさんあったのだ。

(by paco)この福島原発事故を分析する。

次の3つの切り口のうち、ここでは(2)について述べる。

(1)福島原発事故は津波が来る前に、「想定内」の地震によって始まっていた。
(2)福島原発事故は「想定すべき規模」の津波に備えずに、悪化した。
(3)日本では人為的ミスによる事故が多数起きている。

■津波の「想定」は明らかに過小だった。

3.11の東北地方太平洋沖地震(地震名称。災害名称は<東日本大震災>)によって津波が起き、地震発生から50分後に福島第一原発には13.1メートルの津波が押し寄せた。

津波が押し寄せる直前の原発の状況は以下の通りだ。地震時に稼働中だった原子炉はすでに緊急炉心停止装置により、緊急停止の状態にあった。しかし地震によってすでに原子炉の一部に損傷が起こっており、また発電所に外部から電力を供給するための高圧電線の鉄塔が地震によって倒壊したことにより外部電源を失っていて、「安全」とはいえない状態になった。

(by paco)3.11の大地震の後、福島第一原発の運転中だった1号機、2号機、3号機が事故を起こし、炉心が損傷する大災害となった。

この福島原発事故を分析する。

大きく分けて、以下の3点ある。

(1)福島原発事故は津波が来る前に、「想定内」の地震によって始まっていた。
(2)福島原発事故は「想定すべき規模」の津波に備えずに、悪化した。
(3)日本では人為的ミスによる事故が多数起きている。

今回は(1)。

(by paco)再生可能エネルギーは、密度が低いために、広い地域に分散せざるを得ない。風車にしても、太陽光、小水力、いずれにしても、狭いところで一気につくるような、これまでの発電システムとは異なる、分散型のエネルギーだ。

このことから、地域でつくったエネルギーを地域で使う「エネルギーの地産地消」がよく言われるのだが、その点については、後半で考えたい。

それ以前に、まず、「地産」、つまり地域で再エネ設備を導入するときの方法論について考える。

■地域のエネルギー開発を、地域で決める

これまでのエネルギーシステムは、原子力発電所にしても火力発電所にしても、大型プラントであり、工業施設としての手続きに従ってつくられてきた。環境アセスメントや地域自治体との協議、地域住民への説明会など。