(by paco)399娘の中学卒業

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(by paco)今週は、3月第5週のため、休載です。ですが、何もないのもさびしいので、ちょっとだけ書きます。

先週、娘のウポルが中学校を卒業しました。で、ちょっとうれしかったので、自慢の記事を書きます。

ご存知の方も多いかと思いますが、ウポルは小学校6年の春から不登校で、中学は1回も授業に出ずに卒業しました。入学の段階で僕と二人で中学校にいって、担任と校長に会い、事情を話しました。すでに小学校にいってなくて卒業したこと、ダンスや音楽をやっていて、学校に朝から行くのが時間的に厳しいこと、学校に行かなくても学力的には十分やってきたこと、中学では通信教育(進研ゼミ)を受講して勉強する予定だということ。

基本的に、「明るい不登校」といっていて、人間関係の問題やいじめなどがあったわけではありません。学校的な集団生活は苦手な方でしたが、どうしてもなじめないというようなわけではありませんでした。むしろ、学校のしくみの非効率さの方が彼女にとっては問題で、同じ内容を学ぶなら、自習ならずっと短時間ですますことができたのです。ちなみに中学校3年間の平均的な勉強時間は、本人は1日30分といっています。たぶん、そんなものだと思います。進研ゼミは、勉強のガイド役としてはとてもよくできていて、ペースメイクをしてくれるし、解説もとても細やかなので、5教科の勉強にはもっとも効率的でした。もっとも、教科書レベルの基本マスターや、後半は受験対応なので、教師のキャラクターでおもしろい話を聞いたり、クラスメイトと学び合うと言った経験はできませんでした。でもその代わり、NHK「仕事の流儀」「トップランナー」「英語でしゃべらナイト」を録画して欠かさず見ていたので、まあ、雑談程度のレベルはこれでカバーしていたという感じですね。

ちなみに、仕事の流儀を毎週見ていると話したら、グロービスの受講生のひとりが(自分だって最近見始めたのにと)絶句してました。

中学には、学期末ぐらいに僕と、またはひとりで学校に行って、担任に状況を報告し、勉強をきちんとやっていることを話してました。受験の時期になって模擬テストも受けたのですが、偏差値でいって55前後と、平均ちょっと上の成績をキープしていたので、やるべきことはやってきた、という感じだと思います。毎年学年末には「進級認定」というのがあって、特に何もしないのですが、自己申告と進研ゼミのテスト結果の報告なんかをして、「だったら1年修了と認定します」と宣告してもらい、今年は卒業認定をしてもらいました。

他の3年生の卒業式が終わったあと、別の日程で、母親と二人で(母親は最初で最後の中学校訪問、僕は妻に花を持たせた、と言うと妻が文句をいうに決まっているが)学校に行き、校長と担任から卒業証書をもらってきました。

その時、校長、担任、隣のクラスの担任が同席したのですが、校長から「自分のやることに目標を持ち、同時にひとりできちんと勉強して卒業する不登校児がいることを初めて知って、その姿勢に感動した」と言われたようです。この言葉は、娘の自信になると同時に、僕と妻の15年間の子育てが成功裏に終わったことを第三者からも支持してもらったことと実感できました。

それに先立つ2月、都立新宿山吹高校を受験し(1校のみの一発受験)、無事合格をもらって、4月からは、定時制高校の1年生です。定時制といっても、朝から夜まで授業がある完全単位制で、大学のようなシステムです。彼女としては、4年で卒業かなと言うつもりでいるようですが、学校やはめて、高校卒業資格認定試験(昔の大検)を受けて、大学に行くかもしれません。あるいは、歌でブレイクしてしまい、大学は後回しかもしれません。

高校に行くこと、大学に行くことが目的ではなく、何を学び、何を社会に提供していくかについて、彼女のキャリアデザインの相談役にはなっていくつもりですが、すでに彼女の人生は始まっているので、伴走できればと思っています。

ちなみに、歌の方も、トレーニングを初めて2年ぐらいになりますが、最近、格段にうまくなってきました。はじめは音痴か?という感じもあったぐらいですが、やり続ければうまくなるものです。才能というのは、それ自体の能力ではなく、続けられるかどうかの力だと僕は考えていますが、まさにそんな感じです。これからの成長がさらに楽しみになってきました。

ということで、今週は娘自慢を通常の半分サイズぐらい書いて、フェードアウトしたいと思います。

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