(by paco)あすか会議、day2に行われた第三セッションは、「教育」「グローバルビジネス」「文化芸術」の3セッションが行われました。pacoは教育を選択、以下にレポートします。
テーマ: 「好きこそものの上手なれ」型人間大増産プロジェクト
?私達は学校教育に対して何が出来るか??
○漆紫穂子氏(学校法人品川女子学院 校長)
○平石 明氏(株式会社スプリックス 代表取締役社長)
○梅田真氏(株式会社公文教育研究会 グループ人事室・室長)
■日本の学校の問題点
漆紫●縦割り行政、目的指向ではないやり方が多い。
平石●国にビジョンがない。中国では「国際競争力のある人材」をビジョンに掲げてパワーポイントと英語で授業をやる
梅田●自由度がない日本の学校。子ども12人、教員9人の分校でも、個別指導ができない。公文が中国に入っているが、貧富の差がつきすぎることに公文が貢献していいといえるか?ビジネスとしていいのか? なんのために日本では勉強するのか。それが日本では見えていない。
■それぞれの取り組み
漆紫●国の行動を待たずにやることをやっている。子どもたちがビジネスをやったり。アスクルとはカタログ造りを一緒にやった。常磐薬品では社長が君たちを子ども扱いしない。眠眠打破グミ品女バージョンは実際に売ると宣言する。高等部では自分で動く。模擬店は起業方式でやる。模擬店の収益を3年集めて、途上国に学校をつくろうと生徒会長が宣言していた。
平石●学校から離れた教育を広げつつある。読書の会に会員が1万人になった。自動ショアのヒットの数を超えている。
梅田●学校ありきではない。が、学校を孤立させてはいけない。3つのごはん。おなかのごはん、頭のごはん、心のごはん。心のごはんは、企業の人に接する、自然に触れる、など実体験をさせる。間接体験。読書。
■提案
漆紫●みんなで声を出しましょう。教育を受けるのは義務ではなく権利。親にお金を渡してほしい。バウチャー制。できること→学校が地域の基地になり、地域の協力をつくっていきたい。
平石●自分がなにができるか。親が「お任せします」「子どもの好きなようにさせてください」。親として子どもに対するビジョンがない、親が自分のビジョンがない。学校にたいしてより、自分や自分の子どもに対して、を考えた時、子どもと親のビジョンとのコンフリクトから親としての葛藤が始まる。
梅田●学校は地域コミュニティの核にならないといけない。なんのために勉強するの?に対して、誰かのために何かをしたい、といえるインドネシアやシンガポールの子どもたち。日本との違いが際だっている。10歳ぐらいの子どもたちに「なんで勉強するの?」と聞かれたら、なんと答えられるのか。
■受講者の意見
・愛知県一宮市が行政マーケティングを導入して、市民の指標を、つくろうとしている。(決意表明)
・子どもと付き合っていて、勉強とやりたいこととのコンフリクトが起こることが多い。その場面で、勉強じゃなくて、スポーツでいいよ、といえる大人、場面がある。どのように接するのがベストか。また勉強以外の選択肢を選んでもいいといえるのか。またその時に子どもを社会的に放り出さずに、社会システム的に誰が付き合うべきなのか。
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