(by paco)260 デュアルライフ ?6月の六兼屋

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6月後半、梅雨真っ最中というタイミングですが、6月の六兼屋はけっこう忙しい時期です。ゴールデンウィーク頃から、今年の芽吹きが始まって、ここ1か月、ぐんぐん育ってきた植物たちが、花を咲かせ、実をつける時期が、6月から7月初旬なのです。

まず、ラズベリー。まっかなかわいい実をたくさんつけ始めました。去年は、花は咲いたのですが、実になる前になぜか枯れてしまうという現象で、ほとんど収穫できませんでした。今年も、一昨年などより植物自体の勢いは今ひとつだったのですが、無事に実がつき始めました。毎日、どんどん熟してくるので、熟した順に収穫しなければなりません。もちろん放置してもいいのですが、こういう園芸品種は、実をとってあげた方がいいのです。収穫は手でひとつずつ。ぽろぽろという感じでとれるのですが、なるべくつぶさないように、無理がついた実は避けながら、結局こういう部分は手作業なのです。

マルベリー(桑の実)も今が収穫時期。でも今年は、やはり実が熟す前に縮んでしまう症状で、あまりたくさん収穫できませんでした。一昨年、この症状でほとんど収穫できず、なんでこうなるのかなと思っていたのですが、去年はたくさん収穫できて、そして今年は一昨年ほどではないにせよ、今ひとつ。虫や病気ではなさそうなので、天候(雨が少ないから?)や、気温が原因ではないかと思っています。このあたりには、養蚕をやめたあと、大木化したクワが多いので、まわりの木も観察してみようと思います。

こうして収穫した実は、早く処理しないと、キッチンのボールに1日放置するとカビが生え始めます。昨日の晩も、洗って鍋に空け、砂糖を入れて、ジャムに仕上げました。プチプチ種が触る食感ですが、野性味とさわやかさがたっぷりあって、ジャムをつくっているあいだ中部屋の中がファンシーなにおいに包まれていました。ちなみにラズベリーはフランス語ではフランボワーズ、ケーキによく使われます。

この時期の作業では、ラベンダーの花摘みもあります。今年は冬場冷え込んで、ほとんどのラベンダーが死にかけていたのですが、中にはみごと復活した株がいくつか、それに今年新たに植えたものがあるので、咲いている花は開ききる前に切って部屋で楽しんだ方がいいのです。そのまま花をつけた状態で枯らしてしまうと、株を弱らせてしまうのです。

コミトン#259で、シジュウカラが営巣したと書いたのですが、こちらも無事巣立ったようです。東京に(というか北海道に)行っているあいだに、巣箱は空になっていました。巣箱の底に1羽、ヒナの死骸があり、白骨化していました。ヒナが7羽もいたので、最後の1羽は育てきれなかったのでしょう。でもかなり大きくなっていて、ちょっと残念です。巣箱の中には小さなアリがたくさんいて、アリたちが肉を片付けたのでしょう。残った骨はまるで始祖鳥の化石のようです。

6月のもうひとつのお楽しみが、蛍です。うちの近くの農業用水にも以前はいたのですが、こちらは最近はほとんどいなくなってしまいました。その代わり、市内の長坂町のインターチェンジ近くにある「蛍の里公園」に、蛍がたっぷり飛ぶようになりました。日没から9時ぐらいまでの間、外灯を消してある公園には数百の蛍が舞います。土曜日ということもあり、地元の人も観光客も、クルマを連ねて見に来ています(混雑しているというほどにはなりませんが)。

この公園は、最近整備されたところで、3年前には蛍はわずかでした。富士川源流の小さな清流を整備し直し、川に石を置いて流れを制御し、左岸は芦原ができるように土の護岸にしました。公園がある右岸は石で階段状にして、こちらから蛍が見えるし、橋も架けて、橋の上からも見ることができます。公園内に人工的な小川を着くって、ここにも蛍が舞うようになりました。3年目の今年は公園の整備も進み、蛍も定着したらしく、たくさんの蛍が舞っています。

地球温暖化や、砂漠化、世界的な環境劣化が報告される中、こうして環境が元に戻るを目の当たりにできることは、本当にほっとさせられます。

さて、今日は、いない間に咲き終わってしまった薔薇の花がらつみや、うどんこ病が発生してしまったベルガモットに薬剤をまくなど、小さな仕事がたくさんあります。そろそろ庭に出ることにします。

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