(by paco)257勉強したい気持ち

| コメント(0) | トラックバック(0)

(by paco)日本人にとっては、特に子どもたちは、勉強はやりたくないものの代表格ですが、これっておかしなことだよなとずっと思ってきました。勉強は、今の僕にとってはおもしろいことです。そして学びたいから学ぶもので、仕事のためとか、何かの役に立つからという動機はそれほど重要ではありません。

勉強が嫌いになる条件をていねいにはずして、勉強のおもしろさをうまく引き出したら、子どもは進んで勉強するものなのか? ずっと気になっていて、その答えを知るために子育てしてきたようなところもあります。
中1の娘pollyが不登校になったという話は無料版の方で書いたのですが、その後の彼女の勉強ぶりはというと、これがちゃんとやっているのですね。

学校に行っていないので、とりあえず学校でどんなことをやっているのかだけでもわかるようにと、進研ゼミを進めてやってみたのですが、これをよくやっています。といっても、1日平均すれば1時間程度?しかやっていないと思うので、学校に行くよりははるかに少しの時間しかやっていないのですが、それで進研ゼミのカリキュラムは普通にこなせるようです。

親のほうから「勉強してる?」と聞くことはまったくなく、でも、食事のあととか外出から戻ってすぐというような感じの時間に、気がつくと自分の部屋で机に向かっているので、「何してるの?」と聞くと、勉強しているわけです。それが、もう半年近くなるので、ほーと思っています。

理由を聞くと、「勉強自体、楽しい、おもしろい」というのですね。テストもない、義務もない、先生もいない、ライバルもいない。でも、読めばわかるテキストと、標準的で無理のないペース配分の方法が示されていると、それでやっていけば、ひとつやると次にクリアすることが出てくるという感じで、ちょっとロールプレイングゲームみたいなところもあるのでしょう。

pollyは本は好きで、歴史の本なども少しは読むのですが、本だと、背景がわからなかったり、言葉が難しいこともあるのに対して、進研ゼミの場合、これが自分の知識レベルにあって、うまく「次、また次」と出てくるし、知らないことがわかるようになるのが楽しいのだそうです。なんとすばらしい娘(^^ゞ。

主要5教科はペース配分もきっちりしているし、月に1回、いわゆる赤ペン先生の答案提出もあるので、これも期日の最初のころにきっちり出して、「早く提出するともらえるポイント」をため込んでいるようでした。提出は郵送ですが、戻しはネットで来て、PDFファイルで表示されます。間違ったところには「定着問題」へのリンクがあって、「苦手克服」ができるというように、いささか「お勉強じみた」仕掛けではあるのですが、イヤミになるぎりぎりの感じで、よくできているという印象です。

ときどきやり方を教えたりはしますが、それも今はほとんどなく、テキストの範囲でわかっているようなので、たぶんこのやり方が合っているのでしょう。

強制せず、自分のペースで、「知りたい、学びたい」に答え、やったことに対する「達成感」がわかり、かつ「間違えたり、点が低くても、怒られない」と、素直に学べるのではないかと思います。と同時に、学校に毎日何時間もカンヅメになる必要なんか、ないんだよなと思う今日この頃。

このままずっとうまくいく保証はありませんが、ひとまず、こういうやり方で学んでいくというペースがつかめたことは、僕にとっても彼女にとっても、良い経験になりました。と同時に、「学ぶこと」の本質をちょっと垣間見た印象です。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://w1.chieichiba.net/mt/mt-tb.cgi/72

コメントする