(by paco)M&A

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(by paco)

やっぱりライブドアの場合は直球勝負すぎたと感じています。自慢の剛速球があれば大丈夫だと、自分が負けるはずがないみたいな部分が大きくて反感を買った部分もあったと思います。「言っていることはもっともの部分もあるけど、ちょっと強引で傲慢な感じがするな。」と僕は感じていました。それ故なんとなく薄っぺらい提案に映ってしまいました。良いこと言っても、結局利害関係でしょ、みたいな感想でした。
物事を進めるときに、その正当性や利益など以外に、人々が感じる感想・感覚=流れ の力は意外に大きいように思います。流れに逆らう事は反感を買う事が多く、物事を推し進める「マンパワー」が減ることで、少しつまずくと、反対にここぞとばかりに、押し戻されてしまうと思います。
楽天の場合も、ライブドアと言えば同じ目的で、同じような手法で挑んでいますが、「流れ」を滞らせるほど、露骨な手段を取ってはいませんし、そのようにも報道されているので、流れを作る世論も概ね反感を買うほどにはなっていないのでしょうか。

このイシューは語り出すといろいろな側面が出てきそうです。僕は、ライブドアにしても楽天にしても、本気で買収して何かをやれるというほどのつもりはなく、彼らにとっては、絶対損をしない投資でありながら、ひょっとしたらおもしろいこともできるかも、という程度の遊びなのだと思います。提携に失敗しても買った株は誰かに売却できるし、宣伝になることを考えると、十分ペイする投資です。その意味では、ライブドアにメディア露出度の点で負けている楽天が、自分たちもあとひとつぐらい花火を上げておいてもいいか、という程度の話なのでしょう。その程度の「遊び」に、TBSだとかメディアの側が大騒ぎしているのが、なんとも滑稽というか、かわいそうというか。

僕が一番興味深いのは、こういう騒動を通じて、既存メディアが以下に中身がないか、本質的なことをつかめていないかという点が、白日の下にさらされることでしょう。今のところはかろうじて「化けの皮」1枚で正当性のようなものを保っている大メディアですが、こういった事件を通じて、実力のなさがむき出しになれば、知恵市場のようなネットメディアの価値が再評価されることにもなるでしょう。その方が、僕としてはうれしいことです。

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