(by paco)先週、子どもの事件が続いて、と書いたら、昨日は京都の塾で小学校6年生の女の子が塾講師の大学生に殺害されました。外部からの侵入には対策をとっていたようですが、まさか、内部の講師が子どもを殺すなんて。
ただ、事件で死ぬ子どもの数そのものは、ここ10年、ほとんど増えていないそうです。質が変わってきているということでしょうか。
正直、今回のような事件は、心がいたむと同時に、わが子におきかえると不安と心配で暗澹たる気持ちになります。
全校生徒が一斉に集う登校にくらべ、下校が学年により、クラスにより、その日により、本当にまちまちになる。これが、リスクを高めている可能性はないか? とくに低学年児が下校する午後2?3時は、日中でも一番ひと気が無くなる時間。そこで提案は、登校とおなじく下校も全校生徒で統一したらどうか?
全校生徒はPM3時半に一斉下校すれば、子どもが一人になるリスクは軽減される。一方で、時間が固定されれば、親のお迎えもしやすくなる。実際に今でも朝は「旗当番」という当番制で親が交代で通学路の交通安全にたっているんです。警察のパトロールもしやすくなる。
学校が校門を出すまでの管理責任、校門を出たあとは親と地域の管理責任、と一線をひけばある意味で学校側の心理的負担も減るのではないか。責任の所在の明確化が杓子定規な責任分化になっちゃうとまずいですけどね。
(hidekiさん)
たしかに集団下校は効果があると思います。ただ、親の負担の不公平が問題になりそうですね。家庭にいる親は朝の負担もあるということなので、午後もということになると、けっこう大変です。実際には共働きの比率は高くなる一方ですから、安全確保に関われない人が増えるし、かといってそのために仕事を辞めるということは難しい。それに、広島の事件も今市の事件も、通学経路が結構長いという点も気になります。今市では学校から家まで2kmほどになるようだし、広島でも1kmを超えていますから、この間、ずっと大人の目を光らせるのは難しいと感じます。
僕としては、携帯電話やGPSなどのハイテクを中心に活用したほうがいいのかなと思っています。防犯ブザーは、鳴らしにくいし、近くに大人がいないとブザーが鳴っても何もできない。連れ去られてしまえば、どうしようもありません。
携帯+GPSなら、事件箇所もはっきりするし、連れ去られても子どもと一緒に移動しますから、発見できる可能性が高まります。全員が帰宅するまで、親も学校もGPSからのデータを確認する習慣が必要がありますが、これも同じ技術で何とかなりそうです。校門と自宅の玄関、携帯それぞれにBluetoothのセンサーをつけ、学校を出るとき、帰宅するときのチェックができれば、校門から自宅までの時間だけ、確認していればいいことになります。会社にいても、webからアクセスして地図上に子どもの位置がわかれば、安心でしょう。
もちろん、子どもに何かあったことがわかっても、駆けつける体制がないと始まらないので、学校、警察、周辺で比較的在宅の可能性の高い親、地域の商店などと連携し、子どもの携帯からSOSが入ったら、すぐに場所が表示されるようにしておいて、出られる人が真っ先に飛び出すというようにすれば、最小の時間で現場に駆けつけられるのではないでしょうか。
ちとコストがかかりますが、インフラは整っているので、それほど高額にならずにできるのではないかと思います。どうでしょう? すでにドコモあたりで近いソリューションがありそうな気もしますね。
学校単位での導入だと、どうしても時間がかかるので、個人でも利用できるようにすると、気になる親、学校から遠い家庭は、すぐに使えそうです。
以前、米国で、「子どもを一人歩きさせない」「学校では登校時にボディチェック」というニュースを聞き、とんでもないなあと思ったのですが、残念なことに日本もそういう時代になってしまったようです。
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