(by paco)243 選択肢を考え、整理する

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(by paco)life Design Dialogueについてのシリーズ、4回目です。過去3回は、こんな感じでした。

240[Life Design] なぜdialogueなのか?
241[Life Design] 話をよく聞く
242[Life Design] 行かない方がいい方向を示す

前回、いくべき方向といかない方がいい方向を選択するという話をしました。そのさいに重要になるのが、そもそもどんな選択肢があるのか、そのオプションを考え、整理することです。それも、今その人が置かれている状況の中でのオプションを出すことに、僕はなるべくていねいに考えようと思っています。

たとえば、本についての仕事をしたいという場合、まず、選択肢はこんな感じで考えることができます。

本の仕事---+---本を作る--+--本を編集する
            +--本を書く
            +--本を作る(デザインや装丁)
            +--本を造る(印刷)
     +---本を売る--+--営業する
            +--販売する
            +--販促する
     +---本を使う--+--本を読む
            +--本で教える
            +--本の魅力を伝える
            +--本を蓄積する

手法的には、いわゆるロジックツリーです。

グロービスなどで教えているクリティカルシンキングや論理思考の勉強をすると、本来はこういったことが自力でできるようになります。しかし実際のところ、こういった考え方を使いこなすのは意外に難しいし、特に自分のことについて論理的に考えるのは、中でも難しいことですそこで、この部分を僕がアウトソーシングして、クライアントに変って作って考えようというのが、このアプローチです。

とはいえ、論理思考の勉強ではないので、図を作ることが目的になっても意味がないし、dialogueで一緒に話しているときに、一緒に図を作ったりすると、Life Designと論理思考、どちらをやっているのかわからなくなってしまうので、その時にあえて「ロジックツリーを作ってみましょう」などということはありません。「こんな感じの選択肢がありそうだよね、どれが興味のこと?」という感じで、提示しつつ、向かうべき方向を探します。

論理思考ができれば、こういったことは自分でできるわけですが、そのためには論理思考を学び、上達して精度のいいものができるようになり、さらに自分の商らについて冷静に考えられるようにならなければなりません。これはけっこう超えるべきハードルが多いですよね。Life Design Dialogueはこういうハードルを、僕が伴走者になって一緒に跳び越えることで、論理思考にではなく、Life Designにフォーカスできるのが、dialogueのいいところだと思っています。

この段階では、相談者はたいてい、「こうしたい」という答えを持っていますが、前回の記事の通り、「お金」に直結することにこだわっていたり、狭い選択肢の中から選んでいたり、世の中でいうステイタスのある仕事にこだわっていたりします。しかし本当に大事なことは、いつも書いているとおり、「自分が何をしたいか、何をしているときがハッピーで、続けられるのか」という点です。選択肢を示し、「この中であなたがやりたいことはどれなのかな?」と聞いていくことで、自分の本当の希望に近づくことができるのです。

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