2011年9月アーカイブ

(by paco)前回の「エナジーシフトの基本概念」で大枠を説明したが、今回から各論に入っていく。といっても、しばらくは、大枠の話だ。

今回は、「再エネについてはさまざまな予測やポテンシャル」について、もう少し詳しく見る。

■総量は十分ある。

環境省が原発震災直後に発表した推計によると(原典は以下のp.282)。風力と太陽光の導入ポテンシャルを加えると、約200,000(万KW)。

単位がわかりにくので、国際単位に従って、すべて1000倍系列の単位で換算しよう。100万キロワット=1GW(ギガワット)なので、約200,000(万KW)=200GWとなる。

一般的に、原発1基で100万キロワットなので、国際単位では1GW程度と覚えておこう。数字の判断が付きやすくなる。

(by paco)エナジーシフトをどのように進め、最終的にどこまでのシフトが可能なのか。

今考えられている「最良のシナリオ」を示したい。

ここでいう「最良」とは、以下の条件を満たすエネルギー利用をすることだ。


  1. 限りなく少ないエネルギーで

  2. 経済や利便性を、総合的に見たときに、犠牲にせず

  3. 原子力と枯渇性資源(地下資源)に頼らない


簡単に言えば、自然エネルギーでエネルギー需要をすべて満たし、経済も生活も維持発展させる、と言うものだ。

(by paco)9.11同時多発テロから10周年。

9.11は僕にとっても大きな転機になり、これを境に、知恵市場はじめ、いろいろなところで社会的な問題についての発言をより積極的にすることになった。

広告業界からキャリアをスタートさせたこともあり、ずっと受注ビジネスをやってきたわけで、顧客の側に主導権がある仕事で生活してきた(それは今も変わらない)。それゆえ、顧客の機嫌を損ねない、と言うことについてのセンシティビティは当然あり、社会的な発言が顧客との関係を悪化させることには、それなりに注意深くやってきた。

9.11以前に、発言の立場を明確にしたきっかけは、1995年に「生命保険がわかる本」を書き、これが日本の生命保険会社を強く批判する内容だったことにもある。当時の「外資系生保」を強く擁護する内容になっていたために、執筆者としての僕と、広告業界の人間としての自分にズレが出てきたわけだ。

「生命保険がわかる本」は、国内生保を批判しているのではなく、国内生保が作っている商品を批判しただけで、その批判に基づき、今は国内生保も批判を受けた商品を作っているし、外資系が逆の商品をつくっていることもある。さすがに15年もたつと、世界が変っている。


(by paco)先週の続きを書く。

今週はさらに僕の独断と偏見を書く。しょせん、小説だ。どこまで本当かわからないよ、と、断っておくが、いちおう実話に基づいているとも書いておこう。

 ★ ★ ★

店の主は、店で出す肉を自慢していた。が、その肉の産地は話すことはなかった。不思議なことだ。よい肉を出すなら、産地について語るのが、自然だ。まして、フランス大使は、与党幹部も来る、という店なら、なおさらだ。

肉の焼き方も聞かれなかった。焼き方は、確かに悪くはなかった。肉も悪くはなかった。ちゃんと味がしたし、レアにすぎず、焼きすぎず、よいミディアムだった。厚切りのステーキではなかったから、レアとミディアムレアとミディアムを焼き分けられるほどの厚みではなかったから、これでいいのだろう。でも、焼き方を聞かないステーキ屋だった。