2011年2月アーカイブ

(by paco)今号は、気づけば500号。ざっと10年、ということになる。ずいぶんたくさん書いているものだが、記念じみたことを書く気持ちにもならないので、今週も淡々と書く。

◆twitterとfacebookを再開しても、「わからない」

前号で「ソーシャルメディアの価値がわからない」と書いた。先週、原稿を書きながら、twitterとfacebookをメンテして、その後、rsideとの連携も設定して、ツイートの量を増やしてみた。

何か変わったか?というと、特に変化はない。書き込みをしているから、もちろん、一方的な発信だけでなく、やりとりもある。フォローしている人、「友達」のようす、特によく書いている人の様子がわかったし、やりとりでこちらも気づいたこともいろいろある。でも、それが必要だったか、それによって何か変化が起きたかというと、そういう感じではない。たまたまメールより伝が多い週で、用件以外の雑談もけっこうしました、というのに近い。

rsideと連携し、rsideのアップロードをtwitterとfacebookにアップされるようにしたが、rsideのアクセス数が伸びているわけではない。ソーシャルメディアからブログへの誘導効果は意外に少ないようだ。

(by paco)「フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディア」が……、という説明がすっかり増えた。

チュニジアの革命、エジプトの革命、そして今まさに、リビアやカタールなどイスラム諸国に飛び火していることの説明として使われているわけだ。ちょっと前には、オバマ大統領の当選に大きく寄与したことも、まあもうすっかり忘れてしまっているかもしれないが、影響力という点では端緒だったのだろう。

日本でソーシャルメディアと言えば、ミクシやグリーだが、こちらはエンターテイメント色が強いこともあって、ミクシやグリーや、ざっくりツイッターを使っているレベルでは、ソーシャルメディアがなぜそれほどの影響力があるのか、ピンと来ない。

で、その価値を解説してみよう、という記事ならいいのだけれど、残念ながら、僕はその本質がわからない。そこそこ使っているけれど、いまいちピンと来ない。

でも、どのように影響力を持っているのか、日本にいる僕らにとっても意味があるのか、明らかにできない自分がいるので、今回はまだまったく答えがない状況で書いてみようと思う。いつもは、ある程度まとまってから書くのだけれど。

そんなこともあり、この段階でフェイスブックとツイッターに書き込んで、お友だちからの反応が来るかみつつ、書いていこうと思う。

(by paco)企業の人材育成担当者と話していると、どの企業からも共通して聞かれるのが、グロバリゼーション、グローバル対応人材とは何か、どうやって育成するか、ということだ。

ビジネスのグローバル化が加速している、というのは多くのビジネスパースンが感じていることだし、これからさらに進んでいくことは、たぶん間違いない。というところまでは合意する人が多いとしても、ではグローバルなビジネスに対応して人材とはなんなのか、それを定義するとなると、どの企業もなかなかできていない。

「グローバル人材の定義とはどのようなものか?」
「グローバル人材を育成するにはどうしたらいいか?」

この問いに対する答えを求められることが多くなってきて、僕自身も、特にここ数か月、いろいろ考えている。そんな中で、ひとつヒントになりそうな経験ができたので、そこから話をしてみたい。

●韓国から、デジカメが届いた

ヤフーオークションでカメラやレンズをおとして買う、売る、が僕の趣味のひとつなのはご存知の通り。先日、オリンパスのコンパクト一眼、PEN E-P2をオークションでおとして購入した。

(by paco)先週は<おとなの社会科>セミナーを2回、行った。月曜日に「罪と罰」のday4、木曜日に「哲学と宗教」のday1。

我ながらタフなテーマを続けるものだと思うけれど、やっていて感じたのは、僕はこういう話がやっぱり好きなんだなあということ。今週のコミトンは、

[知恵市場 Commiton]494「自由と罪」の明確な関係

の続編です。

<おとなの社会科>「罪と罰」で浦沢直樹の名作コミック「モンスター」を使った。

そもそもpacoさんはコミックなんか読むんですかと聞かれることが多いのだが、もちろん、読む。といっても読むものは限られているが、岡崎京子なんか好きだ。1996年に交通事故で重傷を負い執筆に復帰できていないのは本当に残念だが、彼女の作品は人間に対する洞察に富み、かつコミックとしても実におもしろい。

で、浦沢直樹。実は、「モンスター」以外読んだことがない。一昨年の秋、映画「二十世紀少年 最終章」を見て感動し、気になっていたものの、コミックは読むことなくここまで来た。それが、この年末年始に急に読みたくなり、ヤフオクで「モンスター」全巻セットを1800円でゲットして読み始め、はまった。で、「モンスター」に僕を誘ってくれたのは、バンド「相対性理論」のボーカル、やくしまるえつこだ。