(by paco)論理思考を使い、教えるようになって長いのですが、多くの人がうまく使いこなせるようになるために、郎考えればいいのか、どう教えればいいのか、いつも自問自答し、試行錯誤の繰り返しです。
もっとシンプルに、もっと簡単な方法で、だれもが深く考えることができるようになればいいのに、と思っているのですが、これが難しい。あるメソッドを教えてみると、そこはできるようになっても別のところができるようにならない。教え方を修正すると、もとのところができなくなる、というような繰り返しで、なかなかベストな解に近づけないもどかしさがあります。
今週は、ものを考えるときにやってしまいがちなミスや、意識が行かないところについて考えてみます。ロジカルシンキングを学んだ人は、おもにピラミッドストラクチャを使って考えるという場面を想定して呼んでもらえばわかりやすいと思います。
■ピラミッドストラクチャは、情報を整理するツールだと考えてはだめ
グロービスや社内研修で提出してもらうレポートを見ていて、よく感じるのは、「情報を整理しただけじゃダメなんだよな」という点です。ピラミッドストラクチャはボトムアップで考えた方がいいのですよ、といい、情報を集めてグルーピングしてくださいと説明しているので、学んだ人は情報をきちんとグルーピングしてピラミッド型をつくってくれるのですが、この方法でよいピラミッドが造れていないレポートを見ていると、ピラミッドを「情報を整理するツール」だと思っているのではないかと感じることが多いのです。